オカルトから見た鉄血のオルフェンズ-阿頼耶識編-

またしても会報の寄稿を頂きました。

それではどうぞ。


オリジナルの阿頼耶識システム
オリジナルの阿頼耶識システム
阿頼耶識で機体を動かす三日月
阿頼耶識で機体を動かす三日月

こんにちは、アグニ会のウォズことみっつーです。因みにアグニ会の冠位(グランド)を目指してます。...先生の方がその辺詳しいのですが、先生は自称裁定者(ルーラー)らしいので。


突然なんですけどね。...fgoの新章に...めちゃくちゃ美人がいると思ったんですよ。なんか凄いなってずっと思ってたんです...気付いたらリンゴのカード買ってましたね。...実装してないのに。実装してないのに!加減しろ!馬鹿!

またサムライレムナントの発売日も決まりましたし。(9月28日)サムライレムナントの主人公がまさかの宮本伊織と決まりましたし。なんか加速してきた感じありますね!strange/fakeも始まりましたし。

...せんせー!


今回はオカルトで考えるシリーズ、第4弾。皆さん気になっているだろう阿頼耶識について考察をして行きたいと思います。

阿頼耶識。正式名称阿頼耶識システム。モビルスーツのみならず戦艦の操縦にさえ使える有機デバイスシステム。脊髄に『ピアス』と呼ばれるナノマシン埋め込み、ピアスを介して操縦席側の端子と接続して、パイロットの神経と機体のシステムを直結させる。これにより脳内に空間認識を司る器官が疑似的に形成され、直感的かつ迅速な機体操作が可能になる。

───まぁシンプルに頭のいい方のモビルトレースシステムってことですね。

システムそのものは頭良くても実際に使われるのは訓練や座学の学習をすっ飛ばすために使われるのが悲しいところではありますね。

やはり感覚的に動かせるってのが注目ポイントですね。感覚的に動かせるとなるとやはり座学の学習などより生物特有のカン、が大きくなってしまいますからね。


さて、この阿頼耶識ですが実は元ネタは北欧神話やキリスト教ではなく仏教です。

仏教における視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚の五感と意識、それらを集約する『蔵』。輪廻転生しても変わらない───所謂『魂』です。

まぁ僕は仏教は欠片も調べたこと無かったので阿頼耶識≒魂≒人間の根幹的な形で進めていきます。


その1 阿頼耶識システムが登場した理由について


人類殲滅を行うAIにより制御されたモビルアーマー、それらを狩る為に生存されたモビルスーツと阿頼耶識システム。

ガンダムフレームは厄祭戦末期に登場したと言われてますが、阿頼耶識は僕の手元にある資料ではいつ頃に出てきたのか分かりませんでした。

ここでは阿頼耶識システムが完成したのはガンダムフレーム登場、或いは企画段階時点にはあったと考えています。

理由はシンプルにバエルの起動条件が阿頼耶識による制御であることですね。

キマリスという前例がある以上、阿頼耶識がなくても動かせたのでは?と思われる方がいるかもしれませんが、キマリスの厄祭戦時の姿として書かれているキマリスヴィダールは阿頼耶識システムの代わりとしてタイプE、アインが組み込まれています。

となるとガンダムフレーム自体が、阿頼耶識システム前提として作られたと考えるしかないでしょう。(そもそもフレーム構造が阿頼耶識システムと相性がいい形にしてますからね)

では、何故阿頼耶識システムというものが生まれたのか。

人体とロボットの動きを同調させるというのは円滑かつ、操作を単純化させるという意味では大きなアドバンテージを持ちます。

しかし人体にそのまま埋め込む、という外科的手術を必要とするということは、倫理観は投げ捨てたとしても多くの実験や検査をしなくてはならない。


それでも阿頼耶識システムを開発した理由はズバリ、『AIと対極でありながらAIと近しいもの』として作られたからではないでしょうか。


そう考えるとモビルスーツが人体の形に近いのにも説明がつきます。

人なんて鍛えたところで大した力を持たない、貧弱な生き物です。単一の生命体としての戦闘能力だけならペットのワンコの方がいくらか優秀でしょう。

しかし人には考える知能があります。編み込まれた戦闘技術、何より優秀な兵器。それこそが人を人たらしめ、力を広げてきた最大の理由。

しかしその唯一とも言える人の長所すら、学習するAIには取って代わられるだけのものでしかありません。

実際『考える』ことが必要な仕事の多くは今後AIに奪われる、と考えている人も多くいることでしょう。

なら、人の利点をそのままにしながら力をつけたい、という思想があっても不思議ではないでしょう。

───そう。開発者達は人であることにこだわりがあった。人をどれだけ改造しても、なんなら身体そのものを100パーセント機械に変えてしまったとしても。他の生物には変化させたくなかった。

だからこそ厄祭戦戦後の世界で人体改造を悪とすると、人体改造が人ではないと考えられるようになり、阿頼耶識がスムーズに排斥された。───ということでしょう。...多分。


その2 阿頼耶識と魂


さて、阿頼耶識システムに深くくい込んでいくにあたり、最初にあげた阿頼耶識≒魂≒人間の根幹的という図式は中々考察しがいがあるものだと思うんですね。

そもそもエイハブリアクターを魂(小宇宙)と考察した自分が言うと、もうなんか歪なまま1本の線が繋がっていくものを感じるのですが。

まずはこの辺の擦り合わせを行いますか。

まず、エイハブリアクターを人の魂(小宇宙)と考察しました。そしてガンダムフレームの『覚醒』(ゲーム媒体では阿頼耶識リミッター解除とかありますけど先生に倣って覚醒としてます。あれかっこいいですよね)の時に見られる誰かと話しているような描写。

──恐らく阿頼耶識システムは、モビルスーツのエイハブリアクター(の小宇宙)と人の魂をリンクさせるものなのではないでしょうか。

最初の方に阿頼耶識システムを頭のいいモビルトレースシステムと言いましたがまんまその形です。

ただでさえやわな身体を動かすのではなく、魂をリンクさせて空間認識能力、要するに脳の方をバックアップしていく。

それが『AIに近いがAIとは根本的に違うヒト』になるのでしょうね。

勿論そんなことしたらデカすぎる情報量で脳が焼き切れます。理論上呪術廻戦の無量空処が馬鹿らしく思える情報量を流せるわけだから当然人は死にます。

無論それを抑えるだけのものがあるのでしょうけど。...阿頼耶識のリミッターが。


それを解放したことにより神経の一部を損傷した、って所でしょうか。

ここまで来るとアグニカはリミッター解除しすぎてバエルと同化した説とかあげられそうですね。(そこからアグニカ・カイエルの魂!に繋がったらかっこいいなとは思う)

まぁ相手が何体いるか分からないモビルアーマーである以上、その辺のヒューマンデブリなら兎も角、ただでさえ優秀なパイロットを使い潰すことが前提のシステムなんてまず考えるわけないんですけどね。

そこで考えられるのは『アグニカや初代セブンスターズ達特殊体質説』。

もちろんオリジナルの阿頼耶識が機能が強くてリミッター解除しても神経損傷しないという可能性もありますが、グレイズアイン戦において三日月が自発的に発動出来たのに対し、昭弘は兎も角マクギリスがなぜ自発的に使わなかったのかが妙だと思うんですよね。

マクギリスがバエルを起動出来ながらもガエリオとの戦いでリミッター解除しなかった理由が、慢心かそれがただの自殺行為にしかならないからかぐらいしか考えられなかったんですよね。

要するに自発的なリミッター解除にもそれなりの脳の強度(いい言葉が見つからなかったので強度と言ってますが)が必要であり、アグニカ>初代セブンスターズ>三日月>その他は確定と言ってもいいでしょう。


さてさて『アグニカや初代セブンスターズ達特殊体質説』ですが、後の時代に引き継がれないことから見て少なくともそんなにポンポン生まれるものでは無いということが考えられます。

もちろん進化(退化でも生物学的には進化となります)した可能性もありますが、いくらモビルアーマーという脅威が消えたとはいえ、たかが300年程度でその能力が弱体化するとは想像しにくいですから。(オカルト的に考えるなら人類の意志の力とか地球の意志の力の支えがあったとかなりそうですけど、まんま型月のサーヴァントなのでここでは考えない方向で)

そうなるとガンダムの色んなパイロットで使い回したり1人のパイロットが複数のガンダムに乗り込むということも無さそうですね。

72人の精鋭が一対一、或いは一対多数でそれぞれ戦っていた可能性が高いことに。

まぁ、決闘もありますし、ウルズハントでもマルコシアスが決闘の赤い布っぽいものをつけているので基本的に一対一でモビルアーマーが纏まってくると一対多数だったり、増援呼んで多数対多数になったということでしょうけど。

...もしかして七星勲章ってエンカ率が高いってこと?勿論モビルアーマーに負けて破壊されたガンダムも考えられる以上そんな簡単な話ではないでしょうけど。

モビルアーマーがモビルスーツのエイハブウェーブで目覚めたことも含めて闇が深い。

エイハブウェーブが小宇宙と大宇宙の対応から出るものとするなら、死んでいるとも言える眠った状態からそれを感知して起動するモビルアーマー...お前らほんとに最後の審判の為の天使説あるぞ...?


阿頼耶識システムは人の魂≒阿頼耶識を機体のエイハブリアクターと繋げるシステムという考察でしたが、いかがでしたでしょうか。

宇宙世紀でのニュータイプ能力、水星の魔女のパーメット耐性のような形で阿頼耶識耐性のようなものが強く、かつ素の戦闘能力がバグっているのがアグニカって感じですかね。


次、オカルトから見た鉄血のオルフェンズ。悪魔編...かな

本格的にバルバトス君の中身に切り込んで行きたい。


P.S.

水星の魔女...良かった。ちゃんとハッピーエンドになりましたね。個人的に4号×スレッタを一年近く密かに推してきたので(単一だとグエル先輩の方が好きですけど)最後に再会できた上にスレッタがやばい時にふらっと現れるの「ほんとお前...」ってなりました。あんなの実質「いるさ!ここに一人な!」じゃん


それはそれとしてなんでクワイエット・ゼロは消えたんです?ガンダムは消えたんです?いやまだ自壊とかなら分かるんだ。パーメットの限界って形でネオジオングみたいにボロボロになっていくのかと思ったらキラキラ粒子みたいなので消えていったし...なにこれ怖っ...

あとエリクトパパとかソフィは兎も角ノレアとかあのおばあちゃんなんであそこにいたの?いやまだノレアはガンダムに乗ってたわけだし魂拾い上げられましたとか説明できるけどおばあちゃんはマジでなんで?もしかしてあの世と直接繋がった感じ?怖...オカルトじゃん(クソ考察してる奴のセリフじゃない)

百合が好きじゃない自分でも飲み込める形に落とし込めるのは魅せ方が上手い証拠ですね。百合好きからしたら足りないかもしれないけどさ...シャディク×ミオリネの湿度には敵わんて。学園モノで同世代が多いからか、これまでのガンダムで中年のおっさん達がやってたことをシャディクにやらせたせいでなんかあの二人...いいよね...もう会えないのも含めて。クワイエットゼロまで被るってことはシャディクはまぁ死刑だろうし。もう会えないだろうから、ちゃんとさよなら言えたのもいいよね。いい。


面白かった。ありがとう制作陣。キャリバーン買います。


目一杯の祝福を君に。

全部あの曲に、祝福に纏められていましたね


(記:みっつー)


もう管理人より多くの会報を書いているのではないかという疑惑(?)がある、歴戦の同志みっつー氏による連載の最新作でございました。

毎度のことながらありがとうございます。貴方のおかげでこのアグニ会の会報コーナーは保っていると言っても最早過言ではあるまい。いつか出会うことがあったら飯でも奢らせて下さい。


裁定者(ルーラー)を自称したことなんてあったっけ私。いや貴方が言うならば間違いないんでしょうが、申し訳ないが私にはその記憶が全く無い。

私ったらまたその場のノリで適当を抜かしていたに違いないな(オイ)


それはそうとFate/strange Fakeのアニメは良かったね。初見の人はカオス過ぎて何が何だかサッパリ分からねーだろうなと思いながら見てたけど、原作を初めて読んだ時も大体そんな感じだからね。アニメになっても結局よく分からんまま進んでエヌマったよね。

とにかく登場人物が多くてとにかくカオスでとにかく規模がデカくてこれ本当に収拾つくのかってノリと勢いで展開されてる作品だからね。

いやマジでアレどう収拾つけるんだろうか……?


そんな雑談はさておき、今回は阿頼耶識について考察を展開して下さっております。

阿頼耶識、言うなれば第八感でしょうか。聖闘士星矢で言うならセブンセンシズの更に上のエイトセンシズ、ハーデス編で生きたまま冥界に行くためにやってた奴────って、今の若い子たちに聖闘士星矢ネタは果たしてどこまで通じるのだろうか。


阿頼耶識システムの誕生理由についての考察は、私には無かった視点でありましたので、大変興味深く読ませていただきました。

AIで動く無人兵器モビルアーマーに対抗するために、有人のままでいてAIに近しい力を手に入れるためのモノというのは確かに頷けるなぁと思います。

水星の魔女プロローグでデリングが言ってたような、「引き金を引くのは人間でなければならない」(要約)という考えにも通じる部分でしょうか。

厄祭戦というのは対モビルアーマーの戦争、言わばモビルアーマーを否定する戦いでもあったわけですからね。人の手で人ならざる機械を否定すると。

で、戦後はモビルアーマーを打倒できるような奴も人間じゃねぇとなった────ということでしょうか。

私は単純に「学の無い奴でも訓練無しですぐ戦えるようにするシステム」だと思ってたんですが、こういう理由も確かにあったような気がしますね。


阿頼耶識の誕生時期は確かに謎。

ガンダム・フレームが阿頼耶識システム前提で作られているというのに異論の余地は無いかと思いますが、じゃあそれ以前のモビルスーツはどうなのか……というところですね。


特殊体質説も面白いですね。要はシステムと相性の良い奴らが強くて生き残った(?)、そしてギャラルホルンを作った。

阿頼耶識によってリンクさせる、という考え方も非常に面白い。なるほど、私は本当にアグニカ・カイエルの魂がガンダム・バエルに宿っていると信じて疑ってないよ(輝く瞳)

そしてマッキーがバエルのリミッター解除できなかったのは、バエル(と中にいるアグニカ)に認められていなかったからだという説をずっと推し続けてるよ(視野狭窄)

ただ、阿頼耶識さえ施術してしまえば誰であれパイロットにできるんだから、使い潰すのも普通にあったのではないかともちょっと思ってしまう私であった。こわ。


また個人的な感想をざーっと書き並べてしまいましたが、ともあれ今回もご寄稿頂き、ありがとうございました。

3000アグニカポイント! チャリンチャリン

悪魔編……私、ソロモンの悪魔好きなのよね。カッコイイよね。


水星の魔女、良かったとは思いますが私も確かによく分からんまま放置しちゃってる部分が結構ある。

また1から見直して考察したり、解説読んだりしながら理解度を深めていかなければならないと思っている次第です。

鉄血に対する理解度と水星に対する理解度を比べると、多分水星の理解度は圧倒的に足りてない。鉄血への理解度が足りているかと聞かれると、そこはまた難しい問題ではあるんですが。

「無知の知」って本当に真理だよね。自分は何も知らないんだということを、調べれば調べるほど思い知らされる。最近はサラブレッドの血統に興味があるけど、何も知らなさすぎてそもそもどうやって調べればいいのかすら分かんないんだよね。特に牝系。


アグニ会では皆様からの会報の寄稿をお待ちしております。

考察から日記、詩文まで何でもござれでやっております。ご寄稿の御礼として3000アグニカポイントを用意しております。


(記:管理人N)

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コメント: 1
  • #1

    梅ピン@# (日曜日, 13 8月 2023 09:50)

    ソロモンの中で1番マルコシアスが好き