厄祭戦のパイロット、全員技巧派説

また会報の寄稿を頂いてしまいました。

早速ご覧下さい。


グレイズ・アインの腕を太刀で切断するバルバトス
グレイズ・アインの腕を太刀で切断するバルバトス

こんにちは、アグニ会のウォズことみっつーです。


最近水星の魔女の『祝福』を歌ったYOASOBIが同じくOPを歌った『推しの子』というアニメが話題ですね。

しかしこのアニメについてちょっと言わせて欲しい。...おい誰だよ「推しの子には刀を使ったかっこいい戦闘シーンがある」とか「推しの子にはゲッターは『あまり』出てこない」とか言った奴。

僕がロボットとかっこいい戦闘シーンあるとオススメされればとりあえず見ると知ってやがるなクソっ!その通りだよ!よくわかってんな!

しかも刀の戦闘シーンが無いという理由で原作全部買わされたよ!何回目だよこの流れ!チェンソーマンの時もダイナゼノンの時も同じようなやり取りを違う人とした気がする。あれ?もしかして僕ってめちゃくちゃチョロい?

あと今のところゲッター出てきていないようなんですけど...まさか嘘じゃないよね?ゲッター声優が出てくるとかゲッターネタがあるとかそういう意味だと思って聞いてたんですけど...それともただのMADネタ?MADネタだったら許さんからな

因みに推しの子のキャラではみやえもんが好きです。ミオミオと中の人同じらしいですね。マジで?


今回の議題はオカルト(超強引適当)考察はちょこっと筆休めして

──厄祭戦パイロット、全員技巧派説

について話していきたいと思います。


と、言うのもこの考察、エアリアルと相性いいのはバエルじゃないか?という考察をどっかの誰か様が挙げていたことから天啓の如くポカンと出てきた考察なんですけどね。


根拠1 バルバトス

...まず鉄血のオルフェンズの武器と言うと皆さん、何を思い浮かべますか?

はい、バエルソードですね。黄金の剣はかのブリテンを導いた騎士の中の王を連想させます。しかし一般的にはバルバトスのメイスと言われます。まぁ、主人公機のメイン武器ですからね。

これまでのガンダムのビームサーベル等とは全く違う物理攻撃、それも鈍器ということで僕も初めて見た時「なんだこいつーー!」とドン引きしてました。今となっては懐かしいですが。


しかし実は厄祭戦時のバルバトスがメイスを使っていたなんて、誰も言っていないんですよね。まぁテイワズで改修された時につけられた太刀もテイワズの腕のいい鍛冶師が作った、と言うだけですけどね。腕のいい鍛冶師が作った太刀を持ったCV 河西健吾が戦う。これは鬼滅の刃刀鍛冶の里編ですね、間違いない。

しかし僕はこの太刀こそが厄祭戦時のバルバトスのメイン武器だったのではないか?と考察します。


その理由が一期最終話のグレイズアイン戦です。

三日月が自発的に行った最初のリミッター解除。モビルアーマーもいない状態で外せるのに加えて赤目になってなかった辺り、ハシュマル戦のものとは違うものだとは思いますが、あの時鉄血のオルフェンズの中では1番わかりやすいバルバトスからの戦闘のバックアップがあったんですよね。


それがっ!太刀の使い方紹介です。

三日月はその出生から考えて刃物を使う技術なんてあるとは思えません。多分銃器のメンテも出来ないと思います。だからこそとりあえず殴るだけである程度の効果は見込める重量武器と相性が良いわけですが。

そんな三日月がグレイズアインの腕をぶった切ったのはバルバトスの補助があったからと決めつけざるを得ません。あれ以降マトモに刃物使ってないことから見ると恐らくグレイズアインの腕ぶった斬ったのは(というか装甲パージからの流れ自体が)三日月の意思じゃなくてバルバトスの意思だった可能性高いと思います。(あそことグレイズアインの斧ぶっ飛ばしたシーンだけ他のシーンと比べても明らかに得物の使い方が上手いのでゼロシステム的な補助があったと思われる)

まぁその辺の考察は今後のオカルト考察に回すとして、ならなぜバルバトスは太刀の使い方を知っていたか?を考えなくてはなりません。

アインの「モビルスーツの装甲を、フレームごと!?」という発言からして、刀を使う本人の技量と刀の技術、どちらも高かったことが考えられます。そんな技量をどこから身につけたか。まぁ普通に考えるならバルバトスの元パイロットが刀系の武器を使っていたと考えるのが自然ですよね。そのデータが阿頼耶識を伝ってバルバトス側に渡されており、そのデータをアウトプットしたことであんな動きが出来たと。


もちろんあんな軽い武器で鈍器みたいに殴ってもモビルアーマー相手に効果があるとはとても思えないので、モビルアーマー相手にも装甲を切り裂く形で使っていたのではと考えられますね。つまり!その技量が、バルバトス(の元パイロット)にはあった!


根拠2 ダインスレイヴ


第2の根拠としてあげるのは鉄血界のマップ兵器、デウス・エクス・マキナと言われるダインスレイヴです。(僕としては強い射撃武器があるということ自体はむしろ賛成派でしたが物語上の使い方がなぁ...)

血を吸う魔剣という原典のあるあの杭ですが、本編での使い方は主にアリアンロッドの数を揃えた『面』での射撃でした。当然『点』より『面』の方が広いので、当たる確率も高いしそっちの方がいいのは考えるまでもない当然の事ですね。

けど厄祭戦でもその使われ方をしていたか?と考えるとそれは違うのではないか?と僕は思います。そう考えると不思議な機体がいるのです。


...フラウロスとキマリス、君達だ。


そもそも激強武器の攻撃を一方的に押し込むため、面で攻撃するのは正しい。なら、その面にわざわざ72機しかないガンダムを使うのはなぜか?そもそもあの場面でグレイズが使われているのも不思議なんですよね。アレ、ダインスレイヴ背負って引き金引くだけなので(マトモに狙ってない)最悪あの世界で安売りされてされてそうなゲイレールでも一般向けにも販売されてるフレックグレイズでも済むんですよね。実際弾込めてるのはフレックグレイズでしたし。

となるとグレイズでなければならない理由を考えなくてはなりません。兵の訓練期間を短くする為?弾道補正とか整備性がグレイズの方が上手くいくから?もしくは、ダインスレイヴが大量に使われるあのやり方自体、グレイズが開発されてから生まれたから?

考えられるのはこの辺ですね。

まぁ答えはおそらく全部でしょう。つまり厄祭戦時代はダインスレイヴがそれなりに貴重で(あるいは同時多発的に戦闘があったせいで)「面」としての攻撃は出来なかったんじゃないかと考えてます。(あるいは出来はしたけどその中にガンダムは含まれていなかった...とも考えられますが)おそらく『面』での攻撃自体モビルアーマー側が得意としていた戦術なのかなーって思います。マクギリスがサクッとかわしていたので。そのためガンダムフレームにも遠距離からでもモビルアーマーを落とせる武装、としてダインスレイヴを搭載しているかと。


そしてダインスレイヴの命中率の低さは本編でも割とわかりやすいです。あれめちゃくちゃ当たってるように見えてかなり外してます。マクギリスがしれっと被弾してないことからも、二期最終回とか一方的に見えて実は止まった的に二、三発ぐらいしか当てられてないことも。まぁあれで命中率高かったらそれこそチートなんですけど。

そしてそんな当てにくい武器をちゃんと搭載して戦果を残しているガンダムがいるとなればその技術レベルは『面』で使われていたグレイズのパイロット達とは比べる訳もなく凄かったと考えられます。


根拠3 バエルゥ...


はい、我が英雄降臨のお時間です。

厄祭戦と言えばアグニカ、アグニカと言えば厄祭戦と紐づけられるまでとなった究極の英雄。さて、まずバエルの武装から考察していきましょう。


バエルソード×2

電磁砲×2


シンプル、至ってシンプル。ごちゃごちゃ武器を乗っけるよりとりあえず堅実(振れ幅の少ない)武装を乗っけて戦果を挙げているのが実にアグニカ。


このシンプルな武装と折れない折れない言われていたバエルソードがマクギリスが使った時にポッキリ折れたことから、アグニカの戦闘スタイルは軽く想像できます。


バエルの機動力で相手の弾幕を掻い潜り敵の弱点を的確に突いて離脱、を繰り返していたのでしょう。バエルソードが両刃であることも踏まえると斬る、より突きの攻撃の方が多かったかもしれません。

そんなことをするには当然モビルアーマーの行動、AIのパターンを熟知した状態で常にAIの思考の上を行き確実な選択を取る必要性があります。そんなアグニカが獣の如く突っ込む熱血だったらただのカカシです。熱血に見えるそこでかなり知的かつ、技巧派な人物だったと察せられます。


これは完全な余談なんですけど、鉄血の2期が入ったスパロボとか出てきたらゲッター線とか光子力とかサイコフレームとかGN粒子とかをゲッターやマジンガー以上に使いこなすモビルアーマーが大量にいた事になってそうですよね。それを一対の剣で切り倒すバエル+アグニカ。某YAMA育ちみたいに剣振るだけでアクシズショック並のオカルト現象とか起こしそうですね...流石です、我が英雄。


(記:みっつー)


ということで、今年に入ってから私より多くの会報を書いているのではないかと思われるウォズことみっつーさんより、いつもとちょっと違うテイストの考察を頂きました。

何でもできるなキミ? 流石だァ……(感嘆)


とりあえず『推しの子』に関しては完全にニコニコに騙されているぞ。言わずもがなゲッターのゲの字も無いぞ(マジレス)

ちなみに個人的な推し(というかちょっと気になってる子)は重曹を舐める(元)天才子役です。そういう意味でも最新話(6/8現在)良かったよ。

原作は知らないアニメ勢だけどいつかバエルが出てくるから楽しみにしとけよ〜(虚言)


それはそうと、厄祭戦のパイロット(というかガンダム・フレームのパイロット)全員技巧派説は私も同意ですねぇ!

アグニカはじめ全員狂ってると思うよ多分。

マルコシアスとかも(以前分析した通り)おかしい動きしてたしね!


バルバトスの太刀に関しては2期に入ってから完全に忘れ去られて、HGハシュマルに付いて来たルプス用新型太刀が本編で影も形も無いという異常事態になっておりましたが、ともあれ1期最終話のアレがバルバトス側からのフィードバックという可能性には思い当たってませんでした。

個人的には目からウロコの考察。なるほどなぁ……。

第4形態でバルバトスの厄祭戦時の姿は判明してますが、武装まで判明していないというのは意外と盲点ですよね。

太刀(っぽい)武器を使ってたというのは普通にあり得ると思いますし、バルバトス自体がその使い方を知っていたのではないか、というのは大変面白い。

また本編の見え方が変わる説でしょう。ありがとうございます。


ダインスレイヴに関する考察も大変面白く読ませて頂きました。

当時「面」で使えなかったのでは? というのは、人類側の経済状況次第では普通にあり得そう。

ガンダム・フレームに載ってるのも面白いですよね。フラウロスなんか、ダインスレイヴを撃つためにわざわざ変形機構まで搭載してるくらいですから。

個人的には「ダインスレイヴの命中率が低いならガンダム・フレームに載せてゼロ距離射撃すればエエヤン説」も推していきたい。エエヤン(NZT勝ち馬)


バエルに関しては言うまでもなし。

アグニカは変態(褒め言葉)です。じゃなきゃ棒切れ2本(by ゾルタン)でモビルアーマーをシバき回すとか絶対できない。

あの棒切れからビームとか出るなら別ですが、そうではないならアグニカ・カイエルは超絶技巧の持ち主で確定でしょう。

あっ♥アグニカァ♥



今回も素晴らしい、目が覚めるような考察をありがとうございました。

私も頑張らないと! そうだ……俺たちの(ry


(記:管理人N)