マルコシアスVSハラエルの分析

※「ウルズハント」6話後編までのネタバレを含みます。

自分用のメモも兼ね、ウルズハント6話後編で遂に映像化された厄祭戦時のガンダム・フレームとモビルアーマーの戦闘シーンこと、ガンダム・マルコシアスVSハラエルの分析をしておきたいと思います。


これを見たときの私のリアクションは大体こんな感じ↓

だったんですが、私としては体感300年くらい待ち望んだ映像でしたねぇ!

もうこの数分だけでウルズハントには────いや、「鉄血のオルフェンズG」には意味があったと言える。

もっと……もっと寄越せ、バルバトス……!!!


それはさておき、早速本編映像の分析に行きましょう。

最初にも書きましたが、以降はウルズハント6話後編のネタバレがガッツリありますので、ご注意下さい。


リングに導かれ、クジャン家所有の廃棄コロニーにやって来たウィスタリオ・アファム御一行様。

起動したモビルアーマー、ハラエルの本体はピラミッド型のブロックの下(中?)に埋まっており、ウルズハントで見せていたのはマニピュレーター部分(ワイヤーブレード?)のみ。

このマニピュレーターはハサミのような形状で、ハサミで言うところのネジに当たる部分にはビーム砲とカメラが仕込まれています。

起動したハラエル
起動したハラエル

そのカメラがウィスタリオが駆るガンダム・端白星を捕捉した瞬間、ハラエルはトラウマのようにかつての戦闘記録を再生する────というわけで、その記録の中で見られるのが、300年前(厄祭戦時)のガンダム・マルコシアス。

ガンダム・マルコシアス
ガンダム・マルコシアス

テレビ本編のバルバトスと同じ赤い眼光、これはもう言うまでもなくリミッター解除状態。

それから注目すべきは赤いマント。

これはテレビ本編3話や21話で描かれた、決闘の合図であると見ていいのではないでしょうか。(まあただのファッションである可能性もありますが)

鉄華団に決闘を挑むグレイズ
鉄華団に決闘を挑むグレイズ

テレビ本編でハシュマルを相手に鉄華団やギャラルホルンが散々苦戦したのを見れば分かる通り、モビルアーマーに単騎で挑むとか自殺行為としか思えませんが、それをやっちまってる上に思いっきりハラエルにトラウマを植え付けているのが当時のガンダム・マルコシアス。

イカれてやがるぜ……何もかもが……最高やな!!!

ハラエルの全体図
ハラエルの全体図

ハラエルの全体図のようなものもこの映像で見えますが、全高は50〜70m程度でしょうか。

武装はマニピュレーター(ワイヤーブレード?)が6本。

テレビ本編のハシュマルが振るっていたワイヤーブレード1本にリミッター解除状態のバルバトスルプスがかなり手を焼かされていたことを考えると、ハシュマルの物よりも多機能で巨大なマニピュレーター(ワイヤーブレード)を6本も持つハラエルは、非常に戦闘能力の高いモビルアーマーであることが想像できます。

鉄オルGには他にもモビルアーマーがボス機体として登場していますが、アナネルもネマミアもワイヤーブレードらしき装備が見当たらないことを考えると、ハラエルは多種あるモビルアーマーの中でもかなり対モビルスーツ戦に特化している機体だと考えられます。


そのハラエルに、マルコシアスはバスタード・ソードを持って単独で戦いに挑む。

ハラエルはマルコシアスが真っ直ぐ突っ込んでくる想定で2本のマニピュレーターを自分の前で交差させていますが、マルコシアスは真上から降ってきて、ハラエルの本体に早くも一撃をお見舞いする。

ハラエルはマルコシアスを一瞬見失い、見つけるや否やマニピュレーターを射出して攻撃していますが、マルコシアスは空中でマニピュレーター×6の攻撃を全て容易く回避。

その上ハラエルに接近し、剣でハラエルの片脚を切断。

転倒したハラエルは、サブアーム4本を展開させ、赤い眼光を迸らせながら突っ込んでくるマルコシアスの姿を見た────というところで、300年前の映像は終了。


実際の映像はプレイして確かめてほしい、ということでざっと流れだけを書きましたが、テレビ本編のバルバトスルプスVSハシュマル戦を踏まえて考えると、まあイカれてるとしか言いようがない。

マルコシアスとバルバトスルプスでは、あまりにもレベルが違いすぎる。


まずマルコシアスがハラエルの腕をすり抜けて本体に一撃食らわせるわけですが、ここで言えることは

・マルコシアスはハラエルの予想を覆す動きをしている

・ハラエルの反応速度をマルコシアスは遥かに凌駕している

ということ。

どうして機械の反応速度を人間(と呼んでいいのか)が超えられるんですかね……おかしくなァい?

マニピュレーター(ワイヤーブレード)×6の攻撃を空中ですり抜けて本体に寄ってるのも同様。短い映像の中で、ハラエルは何度マルコシアスを見失ったのか。


そして、何より恐ろしいのがマルコシアスは一撃も攻撃を食らってないということ。

マルコシアス自体は無傷のまま、ひたすらハラエル側だけが追い詰められている。もう意味が分からんぞ!


削り削られるみたいな感じだったテレビ本編のバルバトスルプスVSハシュマルの戦いは一体何だったのか。

これじゃ本編の死闘が茶番だぜ。急にあのバルバトスルプスの強さが大したことないように見えてきたね。

マクギリス君、あんなんで目輝かせてる場合じゃないよ。あんなの全然厄祭戦を終わらせた力じゃないわよ。

厄祭戦を終わらせた力はあの程度のしょっぱいモンじゃないぞ多分。


マルコシアスの当時のパイロットは明らかにされていませんが、剣1本でハラエルの解体してるのおかしいよ。

(現状)名もなきパイロットでこれなら、初代セブンスターズやアグニカ・カイエルはどんな戦いをやっていたのか。

改めて厄祭戦という時代のイカれ具合を感じさせる。


まあ、映像を見る限りハラエルのマニピュレーターよりもハシュマルのワイヤーブレードの方が速そうに見えるので、強さとかは一概には言えないかもしれませんが、ハラエルがこのザマだとアナネルとかネマミアなんかはただの的でしかないでしょう。

ハシュマルも厄祭戦当時のガンダム・フレームとパイロットがいたら2分くらいで分解されてそうな雰囲気。


というかさぁ……マルコシアスで見失っちゃう速さだとすると、バエル(in アグニカ)とかもう速すぎて消えてるんじゃないのこれ。

多分モビルアーマー側はバエルの姿を見ることすらできずにスクラップだよねこれ。

アグニカにやられたモビルアーマーくん達、自分が斬られたことにすら気付いてなさそう。かわいそ。

個人的にはアグニカが乗るバエルの強さを過小評価してしまっていたのかもしれない、という反省もあるね。



と、分析(と言いながら半分くらい感想だった気がする)を書き連ねてきましたが、何が言いたいかというと────


ウルズハント、メチャクチャおもしれぇよ。


ということです。

いや普通にストーリーが面白いしキャラが生き生きしてるし、厄祭戦やギャラルホルンの謎にも結構深く踏み込んで行ってますね。

アプリなんか作ってないでその金で全編アニメにして、ガンダムチャンネルで流すなりOVA上映するなりしといた方が良かったんじゃないですかね(暴言)


端白星(マルコシアス)がハラエルを認識した瞬間、赤目にならないまでも出力リミッターを解除してたのも面白かったですね。

阿頼耶識でパイロットが繋がってない状態のガンダム・フレームがモビルアーマーに会うとああなるんだなぁ。


ガンダム・アスモデウスがモビルアーマーに反応を示さず、端白星(マルコシアス)だけが本気モードに切り替わったのも気になるポイント。

マルコシアスとハラエルが因縁の相手だからそうなったのか、それともアスモデウスは実戦に投入されてなかった(っぽい?)からモビルアーマーに反応しないのか。


こうなると、テレビ本編でガンダム・ヴィダール(キマリス)がハシュマルと関わらなかったのが悔やまれる。セブンスターズのガンダム・フレームがモビルアーマーにどういう反応をするのかが知りたかったぜ……。

おうテメェ何しとんじゃガエリオォォォ!



ついでにウルズハント関連のことを書いておくと、リングが示すポイントはこれまで全てセブンスターズ関連。

幽霊船の持ち主はアンゼリカ・エリオン(第四席「エリオン家」初代当主)であり、アスモデウスが発見された回廊内のコクーンには第七席「ファルク家」の家紋が刻まれており、廃棄衛星にはガーギン・ボードウィン(第三席「ボードウィン家」)の紋章。

そして、ハラエルが眠っていた廃棄コロニーは第五席「クジャン家」の所有だった。


残るは第一席「イシュー家」、第二席「ファリド家」────そして、第六席「バクラザン家」。


恐らくリングが示すポイントは残り3ヶ所。今度は何が出てくるのか……オイ来月はまだ来ないのか! 早く7話を見させてくれ!


テレビ本編でも月鋼でも結局何も言及されなかった、「バエルの祭壇」の中で何故か空になっていたバクラザン家のガンダム・フレームの謎も、こうなると明かされそうな予感がする。

明かされてくれ。ずっと気になってるんだ。



まとめとして、やはり厄祭戦には底知れぬ魅力がありますね。

そして、ウルズハントでこれから何が見えてくるのか、ウルズハントの案内人「N」とは何者か。何が目的か────。

世間は水星に染まっていますし私も水星を毎週楽しみにしてますが、鉄血だってまだまだ遊べるぜ。


そして私の願いはただ一つ。

どうか、モビルアーマーと戦うバエルを見せてくれ。


(記:監理人N)

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コメント: 2
  • #1

    RED (土曜日, 20 5月 2023 21:24)

    多分ですけど、ハラエルは一般MSとの一対多数戦や人間の効率的な殲滅を主眼に置いたMAで、ガンダムフレームのような阿頼耶識を活かした高機動・高運動戦を仕掛けてくる相手とは相性が悪いのだと思います。

    劇中でクローがマルコシアスにアッサリいなされているのは、クローが多機能で大きい為にハシュマルのテイルブレードなどより運動性で劣っているというのがあるのではないでしょうか。
    それに加え、ハシュマルと比べてもハラエルはかなり大型です。あまり機敏な動きは望めないでしょう。事実、マルコシアスとの戦いでは間合いが近い状況下でも積極的な機動戦や格闘戦を行っていません。

    上述の事から、ハシュマルの方がハラエルより開発系譜では後発の可能性はあると思います。
    ガンダムタイプやヴァルキュリアタイプのような高い運動性でプルーマやMAの攻撃をかいくぐり、巨躯の懐に潜り込んで痛撃を食らわせるといった、いわばMAメタとも言うべき戦法を得意とするMSに対抗するため、高機動戦に付き合えるハシュマルのようなMAが開発されたのではないでしょうか。

  • #2

    名無し名無し (火曜日, 01 8月 2023 14:03)

    マルコシアスは不遇な子だと思う。鉄血二期があんなじゃなければ。キットがもう少し良かったら。ゲームのハラエルとの戦闘シーン公開とキットの発売が被ってたら。
    間違いなく馬鹿売れしてた。まあ何が言いたいかと言うとこれらマルコシアスの躍進する可能性3つを奪った鉄血二期マジ許さん