300年だ……もう休暇は充分に楽しんだだろう、アグニカ・カイエル。
さあ、目覚めの時だ……!
と、言うわけでですね!!!
今回は2020年10月5日の鉄血5周年生放送にて告知され、11月6日に魂ネイションズで展示されてから実に7ヶ月体感300年間續報を待ち望み、遂に2021年8月6日からプレミアムバンダイにて予約が開始となり、12月15日に発送された至高至極の逸品!!!
かくして去る12月16日、我が下に君臨した究極の力の象徴、ハイエンドなりし錦の御旗!!!
そう、「METAL ROBOT魂〈SIDE MS〉ガンダム・バエル」の紹介、レビューを行って参りますぅぉフォアッ!!!!!
……失礼、掛かってしまっていたようです。
レビューの方は冷静かつ客観的に行いますので、どうぞご安心下さい。
なお、愛ゆえに個人的な独断と偏見が混じりに混じりまくってしまうかもしれませんが、そこはご了承頂きますよう、お願い申し上げます。
ちなみに定価は15,400円。
プレミアムバンダイ限定商品であり、再販の可能性も絶無に近いことから、数年後にはプレミア価格が付くことが予想されますが、しばらくは定価前後の値段で推移すると思われます。
今からご購入を検討される場合は、定価前後の値段で販売している、信頼出来る中古屋からご購入なされますよう。悪質な高額転売の撲滅の為、是非ともご協力下さい。
では、これよりレビューに移りたいと思います。
普段こういうことしないので、撮影ブースを確保出来なかったことについては大変に申し訳無いと思っておりますので、アグニカポイントを200ほど国庫に自主返納することで手打ちとして頂きたく。
まずは外箱から(そこからかよ)
何かデカいって? そう!
何を隠そう、
二 個 買 い し た 。
何故2個も買ったか、今となっては分かりませんがとにかく我が家には2つ届いた。
怪奇現象ですね! 全く意味が分からないよ!
そして勿論、高額転売などという下劣極まる背信背徳冒涜絶殺行為は行いませんので、そこはご安心の上で銃を納めてくれると助かる。
展示用と保管用なんだ。なので一箱は空けられもせず、バエルの祭壇に封印されます。
封印される方のバエルにはせっかく発送されたところ本当に申し訳無いのですが、再び長い眠りについて頂こうと思います。
かくして一箱を厳重封印し、もう一箱をこれより慎重に慎重に細心の注意を払って開封していくぞゥ!
具体的に言うと両手に手袋を着用し、唾が飛んで汚れとなるような事態を避けるべく、マスクも着用して作業を行っております。
内箱は以上の通り。
内箱…内箱? 1個買いの人は多分この箱の状態で届いたのであろう、と思いつつ。
バッチリ「ガンダム・バエル」と刻まれていますねぇ! と感銘を抱きながらも、まあこれはただの段ボールなんでもう一層脱がせましょう。
こちらがパッケージ。カッコ良いッ!!!
バエルだ! アグニカ・カイエルのMETAL ROBOT魂!
バエル・ソードの刀身と同じ色の黄金の装飾がたまりませんなぁ!
すぅぉして、裏面には機体解説と商品紹介。
機体解説は最後の一文の「ギャラルホルンの象徴として君臨『しようとした』」が笑いを誘って来ますね。
君臨しようとした(君臨出来たとは言っていない)
マジで草バエル。反省しろマッキー。
箱を開けるとそんなマッキーのセリフがドーン。
一度しまい込んで再度開ける時には声に出して読みながら開けたいセリフ。これはマッキーが劇中でメタロボのバエルを買ってテンション上がってた時のセリフですね(大嘘)
そして中身、梱包は以下の通り。
バエル本体とスラスターウィングは別個になっていて、その他オプションパーツがズラリ。
具体的にはまず交換用手首が握り拳、剣の持ち手、すしざんまい用の手がそれぞれ両手分の6個。デフォで付いているのは平手ですが、指は開いていなくて手刀に近いかなと。アニメ設定画の手をそのまま再現したような感じです。
指先が非常に鋭利で、アニメの作画にあった禍々しい雰囲気が良く出ていると思います。完璧なガンダム・フレームの指。この指の鋭さこそ、ガンダム・フレームの魅力の一つ。
それからバエル・ソードが通常バージョンと先端にパースが効いたバージョンの2種類、それぞれ2本ずつ。
上の2本がパース効いたバージョン、下の2本が通常バージョンとなっています。
どちらも刀身が長めに作られていて迫力満点、特殊超硬合金の黄金も良い色が出ていますねぇ!
また、柄の先端の膨らみはHGや1/100では再現されていなかったので、この部分があるのは非常に好感が持てます。手に持たせる都合上、取り外し可能になってるので「紛失注意」とわざわざ説明書に書いてあるほどです。気をつけよう。
通常バージョンのバエル・ソードを懸架可能で、腰背部に接続されるブレードホルダーが1個。ホルダーは接続部2ヶ所がフレキシブルに可動し、様々な角度を付けてのポージングに対応します(詳しくは後述)
ただし、バエル・ソードを懸架した状態で腰背部に接続する際には、剣と本体の干渉に気を配る必要があります。
阿頼耶識のリミッター解除状態を再現可能な眼光エフェクトが両目用に2つ。
バルバトス系やヴィダールと違い色はピンク、ルプスの眼光エフェクトに比べると長さもちょっと控えめです。
原作アニメではバエルがリミッター解除を行っているシーンは無かったので、メタロボ特有のモノと言えるかも?
バエル・ソードを輝かせるエフェクトも1セット。
「威光エフェクト」と名付けよう(提案)
こちらは2パーツ構成になっており、どちらも接続部が根元から回転可能なので、角度がかなり自由に付けられます。ただし、パースが効いた方のバエル・ソードにしか接続出来ません。
それから形式番号と機体名が刻まれた台座が1セットです。
支柱は伸縮が可能で、上下の基部が可動。
細い方の支柱も長短2パターンを選択でき、台座との接続部が可動して、支柱に角度を付けられるようになっています。
バエルは背中にスラスターウィングを背負うと自立が難しくなるため、台座によりカッコ良く決まるようになるので有用、かつ良心的ですね。
ただ、ポージングを取らせるにはちょっと支柱が短く、かつ太いため、多少の制限はされるという印象。特に両足を開かないポージングの場合、支柱が干渉してしまいます。
より自由度の高いポージングを取らせたい場合、別売りの魂STAGEを利用するのが最適かもしれません。
しかし、こちらはこちらでバエル本体の重量がかなりあるため、上手くバランスを取って飾る必要があります。バランスが崩れると支柱の関節部が重さに負け、速攻でバタリと倒れて大惨事となりかねない。
魂STAGEは基本2個セットで販売されているので、何なら2個を両方とも使って支えるのがベストなのかも……?
ジョイントパーツは2つ、股間に接続するための物と腰背部に接続するための物が付属。
腰背部に接続するジョイントはブレードホルダーと接続部が共用になっているため、ブレードホルダーを接続している時は使用出来ません。
説明書は表裏の両面印刷、内容は割とシンプル。
とにかく擦れによる塗装剥げなどを気をつけて動かせ、といった感じ。……でもこれ、どんなに気をつけてもある程度はしょうがないんじゃねぇかな……。
立たせると大体こんな感じ。
これらの写真は初登場時、バエルの祭壇に佇んでいる場面をイメージし、特に肘の曲がっている角度にこだわりました。
付属する台座の支柱が、アニメ内でバエルに接続されていた物と同じような感じなので、非常にテンションが上がりますねぇ!
この状態で永遠に飾っていられる。ポージングなんて不要なんや(極論)
全身のデティールを確認致しますと、全体的に非常にシャープかつ流麗な装甲が造形されています。
アニメのメカ作画監督である有澤寛氏のタッチに近しい形での立体化が成されている、と言えるでしょう。
特にスラスターウィングは他の立体物(HG、1/100)に比べて細身に造形されており、非常に引き締まった印象を与えます。
一方、各部が鋭いが故に、下手をすると刺さります。動かす時は要注意。
METAL ROBOT魂特有のダイキャスト構造が肩部、肘部、腰部、膝部、足首など関節部にかなり分かりやすく見られ、特にガンダム・フレーム特有のシリンダー部……うーん、このギラつきがたまらない!
実際の金属を使用することによる重厚感はメタロボ最大の売り文句ですが、こと鉄血のガンダム・フレームとの相性は抜群。関節部はガッチリと固く、ポージングが崩れることもありません。
ブルー、ゴールドの装甲部にはメタリック塗装がなされており、こちらも重厚な印象を与えます。手に持った時のズッシリとした重みこそアグニカの魂の重み、彼の理想と信念、ギャラルホルン300年の歴史の重みでしょう。
各部のマーキングやデカール、モールド等は新規の解釈によるモノが多いようで、他の立体物(特に1/100)と比較しても、左肩の角笛マーク以外は一致していません。
モールドはプラモと比べ、かなり控えめ。
赤の差し色が多くなっていて、特に腕部前面などのパイプが赤くなっているのがメタロボ特有のポイント。設定画やアニメではフレームと同じグレーで統一されているので、ここは人によっては好みが分かれるポイントかもしれませんね(まあこの点は他の鉄血メタロボにも言えることですが)
個人的に注目したいのは頭部の造形。
HGはデュアルアイと頭部自体が大きく少し締まらない、1/100は頬の装甲が被さって奥のデュアルアイがほぼ見えなくなってしまう、と彫りが深いデザインが故に立体物においては不満点となり得てきたんですが、今回のメタロボは今のところ一番完璧に近いと言えるでしょう。
シャープさと彫りの深さを持ちつつ、デュアルアイが見えにくくなっていないのが高得点。
真正面から見るとデュアルアイが見えにくくなってしまいますが、まあここはアニメとかだと作画マジックもあり、特にバリッてる時はそれが顕著に表れているので、評価に迷うところです。
では、ここからはポージングを行った写真と共に、オプションやギミック等のご紹介をば。
まずはもう、バエルと言えばこれしかない。
アニメ43話で見せた起動シーン、すしざんまい!
明らかにこれの為に造形されている交換用手首があり、再現度は立体物として限界点に極めて近しい、非常に高いものとなります!
先ほどは「有澤寛氏のタッチに近い」と申しましたが、このすしざんまい用の手首に関してだけは120%大張正己氏の原画準拠。オーバリズムの具現でありまして、もう文句の付けようが無い素晴らしさです! これは100点満点中300点満点!
スラスターウィングのバーニア部はそれぞれが3パーツが独立して可動するため、大張さんらしい開き方の完全なる再現すら可能となっています!
こちらは12月21日に発売される週刊「ガンダム・モビルスーツ・バイブル」第130号の表紙となっている、本編と同じく大張正己氏の原画によるバエルの再現を眼光エフェクトパーツと共に。
眼光エフェクトは接続すると、かなり頭部の可動に気を配らなければなりませんが、非常に映える! バエルだけに映える! バエルが映える! バエル!
『聞け! ギャラルホルンの諸君!
今、300年の眠りから、マクギリス・ファリドの下にバエルは蘇った!』
「ギャラルホルンの創設者、アグニカ・カイエルの魂が宿るモビルスーツ、ガンダム・バエル。マクギリスの本当の狙いは、錦の御旗だったと言う訳か」
『ギャラルホルンを名乗る身ならば、このモビルスーツがどのような意味を持つかは理解出来るだろう! ギャラルホルンにおいて、バエルを操る者こそが唯一絶対の力を持ち、その頂点に立つ!
席次も思想も関係なく、従わねばならないのだ! アグニカ・カイエルの魂に!』
こちらの手首はすしざんまいの他にも色々なポージングに使えそうで、眼光エフェクトにもまだ見ぬ可能性を感じました。
その可能性を発揮出来るかは、君の手腕にかかってるゾ☆
『革命は終わっていない! 諸君らの気高い理想は、決して絶やしてはならない!
アグニカ・カイエルの意思は、常に我々と共にある!』
『ギャラルホルンの真理はここだ。
皆、バエルの下へ集え!』
――と、すしざんまいに並び「バエルと言えば」というシーン。
最早「バエルだ! アグニカ・カイエルの魂!」はどこでも言われまくっていて、凄まじい浸透ぶりを見せていますねぇ。モブのセリフとしては、全アニメの中でも相当な知名度を誇るのではないだろうか。多分だけど、浸透率は団長の手刀を見逃さなかった人と同レベルだよね……草バエル。
鉄血本放送時からアグ活を行っている私も爆笑モノなんでございますが、こちらの再現もこのメタロボは完璧に成しております!
何と言っても剣の先端にくっついているこれ、この絶妙な威光エフェクトパーツよ!
これを入れようと考えた奴は頭バエってると思う(褒め言葉)
こちらは別角度、エクバの勝利ポーズの角度をイメージしての写真です。
手前の剣もパースの効いた剣にしたことで、カメラの近くに剣先が来ている感と遠近感、迫力が強調されているかなと。先端が膨らんでいるパース効いたバージョンも活かし方が問われるかなーって感じなので、ここはもうセンス次第でカッコ良さが何倍にもなるオプションパーツだと思います。
パースの効いた剣を何とか活かしたいと思い、昔あった「ガンダムトライエイジ」というデータカードダスのカードイラストを踏襲しての1枚。
手前の剣はパース付き、奥の剣は通常の剣です。
実際に剣先が大きいことを感じさせない、本来作画のマジックが働いているところを写真でも再現出来るというのは、かなり嬉しいポイントですね。
そして、これは「ガンダムビルドダイバーズ バトローグ」に出演した際のバエルの決めポーズ。
胸部装甲的に腕の位置など厳密な再現とまでは行きませんでしたが、メリハリある造形なのでこのポーズも映えますね。映える! バエル!
また、肩の装甲に関してはHG、1/100が2パーツ構成で分割可動させられるのに対し、メタロボは完全1パーツ構成なので、ポーズによっては肩部装甲が上に行き過ぎることがあるかもしれないと感じました。まあ実際はほぼ気にならないんだけどね!
ここからは細かい部分について。
全身の可動域、回転軸は流石のROBOT魂、という印象。
頭も上下によく動きますし、回転も問題無し。角の干渉にだけはお気をつけて。
先述の通り、関節もガッチリしています。
現状、一通り触ってみた限りだと硬くてちょっと動かすの怖い、くらいしか非の打ち所が無いかなと。「怖い」はもう気の持ちようの問題である。
なお、その他の可動部については、上に貼りました説明書の画像なんかもご参考下さい。
個人的な高評価ポイントは手首ですね。
球体関節になっていて上下左右に角度をつけられるため、バエルにおいて多用される剣を突き出すポーズや剣を持ち手首を返しているようなポーズが自然と違和感無く決まります。
1/100でも根元が可動する交換用手首はありましたが、こちらの自由度はそれと同等かそれ以上と言えましょう。
造形面においては前述通りバエルのスタイリッシュさとシャープさが完璧に表れていて非常に素晴らしい(語彙力)ですが、個人的にはちょっと足が短いような気もする…?
とはいえ全身のバランスは良いですし、腕が気持ち長めに造形され、かつ腰部が大きいから相対的に短く見えるだけかもしれませんが、もうちょい微妙に長いとより良かったかも…? と何となく思ったり思わなかったりします。
まあもう重箱の隅つつきレベルなんで、全然気にならないですけど。
個人的に感心したのは首の部分のシリンダーが再現されている点。
こちらは1/100は愚か、MGバルバトスのガンダム・フレームですらちょっと誤魔化しが入っていて立体感の無い部分になってしまっていたので、金属でシリンダーを造形し再現しているのは非常に好印象。
しかしながら、胸部から肩部に接続されるシリンダーは途中で切断されています。
こちらはMGのガンダム・フレームの方が若干再現していたところなので「ん?」と思ったポイントですが、まあここを再現してしまうと肩の可動域がかなり制限されてしまうことが予想出来るので、可動フィギュアとして動かせる方を優先したのかなと。
というかここのシリンダーを立体物として完全再現してるの、現状バルバトスのハイレゾリューションモデルしか存在しないと記憶しているので、流石にあのレベルを可動優先のROBOT魂に求めるのは酷というものでしょう。
今後METAL BUILDなんかを出すなら、是非とも注力して頂きたいところではありますが。
一方、肩の接続部は完璧な再現。
1/100が装甲ごと回る仕様になっていて、肩の回転が実質的に死んでいた(「本来そこ回らんのだが」と思ってしまった私は肩を回さなかった)ことを考えると、ガンダム・フレームのデザインを踏襲しつつ、広範囲の可動域をも確保したことは非常に素晴らしいと言えるでしょう。
HG、1/100との比較。
我が家のバエル達は発売直後に買って作って長年飾っていたため、どちらも少し黄ばんでしまって年季が感じられますが、サイズと造形の比較ということでご了承下さいませ。
サイズ的にはHGより一回り大きいくらい。
プラモに比べ、シャープさと精密さが段違いなのが見て取れます。
現状、バエルの立体物の中でのハイエンドモデルはこのMETAL ROBOT魂だと言って差し支えないでしょう。この小さな身体にバエルの全てが詰まっていると言っても過言ではない。
今後バエルの立体物が新たに出たとしても、これを超えるのは相当至難の業になるかと思います。
MGで渡り合えるかどうか、PGやMETAL BUILDでやっと超えられるか…というレベルの完成度に達しているのではないかと。
HGや1/100を完全に超越したとすら言えそうで、最も「本物」に近い仕上がりとなっています。
以下は適当な写真をば。
センスは無い方だと思っているんですが、私なりに足掻いてみたよ。
ということで、今回は先日到着した「METAL ROBOT魂〈SIDE MS〉ガンダム・バエル」のご紹介でした。
今から入手するのは難しいかもしれませんが、バエルを愛しアグニカを拝するアグニ会の同志諸君には勿論のこと、鉄血が好きという方やメタロボを買ったことの無い方にも是非とも手に取って頂きたい、最高品質のガンダム・バエル。
300年待った甲斐のある、非常に満足度の高い逸品でございます。
バエルには一家言どころか三百家言くらいはある私ですら、ただ唸り感動することしか出来なかった。本当に素晴らしく、これが15000円で買えて良いのかとさえ思ったほどです(まあ2個買ったんで30000円払ってるんですけどね)
アグニ会幹部として、自信を持ってオススメ致します。アグニカもきっとオススメしている。多分。
是非ともこのバエルを手にすることでギャラルホルンの頂点に君臨し、アグニカ・カイエルの魂を感じてほしい。
これは 良い物だ!
メタロボを出してくれて ありがとう
ここまで読んでくれた方 ありがとう
すべてのアグニ会会員へ ありがとう
そして、ガンダム・バエルとアグニカ・カイエルへ
おめでとう
(記:管理人N)
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