エクバエル

前回、中華エクバこと「ガンダム争峰対決」のバエルをご紹介したということで、今回は日本に戻って来て「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」シリーズ、通称「エクバ」における「ガンダム・バエル」について書こうと思います。

以前も「マキシブーストON(以下『マキオン』)」でのバエルについて書いたことがありますが、見返すとほんの触りのところでしかなくて全然アレな感じだったので、今回はもう少し掘り下げていければという所存です。

イクゾー!! デッデッデデデデ(カーン) デデデデ‼



まず初めに、改めて「エクバシリーズ」について。

基本的には2対2で行われるハイスピードアクションゲームでございまして、シリーズの歴史は実に20年を越えているという、ガンダムゲームを代表するシリーズの一つであると言っても過言ではないでしょう。

2人で1つのチームには6000のコストが与えられており、敵機を撃破することで相手チームのコストを先に削り切れば勝利となります。コストは1500、2000、2500、3000の4段階となっていて、そのどれかが予め設定された何百もの機体の中から使いたいMSを選び、フィールドを縦横無尽に駆けながら、その機体が持つ多彩な武装やコマンドを駆使して相手と戦っていく――という感じのゲームです。


アーケードゲームを基本として展開されているものの、元々アーケードゲームだったモノがコンシューマーとして家庭用ゲームに移植されることも。

現在、アーケードは「機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 X BOOST(クロスブースト、通称「クロブ」)」が稼働しており、コンシューマーにはクロブから数えて前々作となる「機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON」ことマキオンが移植されており、家庭用としてはそちらが最新作となります。

公式大会が毎年開かれている他、eスポーツとして使用されていたりもします。

機体選択画面
機体選択画面

そんな歴史あるエクバシリーズにも、バエルは当然のことながら参戦。

マキオンで初参戦して以降、その次の「機動戦士ガンダム EXTREME VS.2(通称『エクバ2』)」、最新作となるクロブにも勿論登場。エクバ2からクロブに移るにあたってコマンドに変化がありましたが、機体特性や運用が大きく変わることはなく、現在に至っております。


そして、マキオン参戦時の公式機体紹介PVがこちら。

というところで、どのような機体になっているかを見ていきたいと思います。

バエルはマキオンにて鉄血機体初の最高コスト機体、即ち3000コストのMSとして実装されました。

耐久値はマキオンからクロブまで変わらず720。

ブースト量が多いのが一つの特徴と言え、大体ブーストダッシュ8回分くらいであり、変形などの形態変化は無し。

特性としては「純格闘機」。「新機動戦記ガンダムW」から参戦している「ガンダムエピオン」と同じような、相手に接近しての格闘コンボを駆使する接近戦を主軸としています。


純格闘機の特徴としては、至近距離での格闘戦にめっぽう強く、超高火力の格闘コマンド・コンボを有しているということがあります。

「射撃機」と呼ばれる機体が相手と距離を取りつつ射撃武装を主軸として立ち回り、少しずつダメージを稼いでいくのに対し、格闘機は一度の攻撃で相手に大ダメージを与え、一気に撃破していくという戦法を取ります。相手との距離を詰めることが難しい反面、一度でも詰めてしまえば大ダメージが期待出来る、いわゆるハイリスクハイリターンの機体と言えましょう。

特にエピオンやバエルといった最高コストの純格闘機には、そうした格闘機の特徴が顕著に現れています。遠距離では全くと言っていいほど攻撃手段を持たない代わりに、格闘の火力が高く設定されており、コンボを一回でも成功させられれば、それだけで耐久値MAXの敵機を半壊させられる――といったような感じ。


そんな純格闘機の中でも、バエルはエピオンほどのピーキーさが無く、「ゴッドガンダム」や「マスターガンダム」のような「機動武闘伝Gガンダム」系の格闘機と違って地面を走らない(地面を走る機体は「地走機体」と言われ、ホバーやスラスターで移動する機体とは少し勝手が違ってくる)ために扱いやすく、火力と機動力が高いことから、マキオンでは「最強の格闘機」として君臨しています。

クロブでも、現環境(2021年8月7日現在)においては「最強の格闘機」と言えるのではないかと。

扱いやすさから格闘機を練習したい場合にも最適。そんなことからエクバでバエルを愛機とし、好きになったという人も時々見られます。まあ、強いが故に対戦相手として出て来ると「うわっ……」となり、フルコンボを受けていると虚無になりますが、それはもう仕方ないね。

コマンド一覧
コマンド一覧

ここからは、バエルのコマンドのご紹介をば。

なお、機体のより詳しい解説や戦術、コンボなどは攻略Wikiの方も参照して下さい。私よりこのゲーム上手い人たちが書いてくれてるのでね。


攻略Wiki(マキオン)

https://w.atwiki.jp/gundamexvsmbon/pages/354.html


攻略Wiki(エクバ2)

https://w.atwiki.jp/exvs2/pages/134.html


攻略Wiki(クロブ)

https://w.atwiki.jp/exvs2xb/sp/pages/300.html


また、今回はマキオンを中心に論述していきます。

マキオンとエクバ2ではコマンドが同じですが、現在のクロブにおいては武装の追加や仕様変更がなされているので、その点にはご注意下さい(一応それも書いていきますけれども)

ちなみに私、クロブのバエルについては知ってこそいるものの、ご時世的な問題もあってゲームセンターに行けていないので、クロブのバエルについてはご自身の目でお確かめ下さいませ。


そしてもう一つ(注意事項多スギィ!)、説明の際にやむを得ずエクバ用語を使用する場合がございますが、こちらも適宜解説を挿入致します。

まあ、要するに前回の争峰対決バエルの紹介と同じ感じでやっていくということであります。

まずはメイン射撃、電磁砲(レールガン)。

貴重な射撃武装であり、弾数2発の撃ち切りリロード。有効射程はステージ「プラクティス」の床面タイル4枚分ほどで、それより先には弾自体が消えるので届きません。

弾速が速い上に両方のスラスターウィングから同時撃ちするため当てやすく、1発で相手を強よろけさせることが出来る上、付与するダウン値も少なくて銃口補正も優秀とされます。

このことから、実戦においてはこのメイン射撃を始動として、コンボを繰り出していく場合が多くなります。メイン射撃の有効射程=バエルの距離と言っても差し支えありません。

また、実弾ながら耐久値が割とあるようで、ちょっとしたビームならすり抜けて当たる場合も。基本的に実弾射撃はビーム射撃とかち合うと消されるんですが、何でバエルのメインは時々生き残るのだろうか。ちょっとよく分からないね!


射撃する際にその場で足を止めてしまうことと、キャンセルルートが皆無であることが注意点ですが、格闘機の射撃武装としては破格の性能を誇っており、この電磁砲こそがバエルを最強の格闘機足らしめる大きな要因です。

こんな射撃武装、純格闘機が持って良い代物なのだろうか……? と思えてしまうレベルでありまして、見た目は地味ですが超重要な武装と言えます。

敵に当てられた場合、少なくとも自機の耐久値を3分の1は持っていかれることを覚悟すべし。


《エクバ用語解説》

※撃ち切りリロード:残弾を全て撃ち切ってから、時間経過により最大弾数までリロード(再装填)されるという射撃武装の特性を表す言葉。常時リロードやマガジンリロードなどの方式もある。

※よろけ:攻撃を受けた際に発生する怯みのこと。よろけると一瞬動けなくなり、ハイスピードバトルたるエクバにおいては大きな隙となってしまう。どのくらい相手を怯ませられるかが機体の武装により決まっていて、よろけは「弱よろけ」と「強よろけ」の二つに大別される。強よろけの方が動けなくなる時間が長い。

※ダウン値:各武装・格闘を当てた際、相手に付与される蓄積値。これが「5.0」まで溜まると強制ダウン状態になり、相手が起き上がるまではダメージを与えられなくなる。

※銃口補正:射撃武装の発射時、相手を狙う動き。狙いを確定してから弾を発射するまでの時間が短い=補正が強い、と表現され、当てやすいとされる。

※キャンセル:武装や格闘を使用した際の硬直を、他の武装や格闘、アクションを使用することによってキャンセルする(無くす)こと。「この武装・格闘での硬直は、この武装・格闘・アクションでキャンセル出来る」ということが予め設定されており、それらは「キャンセルルート」と呼ばれる。

射撃CSでは、バエル・ソードをブン投げます。

チャージ速度はなかなか速いですが、射程はメインと同程度で、真っ直ぐにしか飛ばないので当てにくく、使う機会はあまり無い(少なくともメインほど重要な射撃武装ではない)感じ。

当てると相手を軽くスタンさせます。ダウン値は高くないので、当てればコンボ始動にも出来ますが、実戦で動く相手に直で当てるのはちょっと厳しい性能かなと。

敵に当てた後に追加で格闘コマンドを入力することにより、格闘派生へ移行します。

スタンした敵に真っ直ぐ接近し、刺さった剣を握って引き抜き、爆破して垂直に打ち上げ花火という、原作49話での動きの再現です。「ギャラルホルンを追われた俺が〜」の直前のところですね。


バエルにしては火力はちょっと微妙。ここまで寄れるなら、別の格闘をやった方が火力が期待出来るかなって感じです。

また、射程ギリギリでCSを当てた際には、接近しても剣の柄を掴める距離までは行かず、目の前で止まって空振りします。その絵面がこれまた間抜けなことこの上ないんですが、ネタとしては面白いかもしれない。

ただ、他のアクションから繋げやすいという利点もあり、コンボの〆に使うと玄人感が出たりする。


《エクバ用語解説》

※射撃CS:射撃ボタンを長押しし、ゲージをチャージすることによって使用出来るコマンド。CSは「チャージショット(Charge Shot)」の略。更に略すと「射チャ」などになる。格闘ボタン長押しの場合は「格闘CS」「格チャ」などと呼称される。射撃か格闘のどちらかしかCSが存在しない場合は、単に「CS」とだけ呼ばれることも多い。

防御モーションです。

バエル・ソードを正面で十字に交差させるスタイリッシュムーブ。アニメでの元ネタは無いと記憶していますが、「ガンダムビルドダイバーズ バトローグ」では同じような動きをしてビームを弾くシーンがあり、もしかしたらこのエクバのモーションから逆輸入されたのかもしれない……?

マクギリス曰く「バエルは傷一つ付かん」。

続きまして、サブ射撃。

前方でバエル・ソードをクロスさせてのスーパーアーマー突撃。弾数は1発ですが、リロードは意外と早いので勿体ぶる必要は有りません。ここぞという時には迷わず使うべき強武装。

原作アニメ的には49話「マクギリス・ファリド」にて、「ガンダム・キマリスヴィダール」と激突した際の動きです。「邪魔だ、ガエリオ」のところ。


こちらの武装もバエルが最強の格闘機たる所以でございまして、何故かというと、これを使っておけば至近距離での格闘の振り合いにほぼ10割方勝利出来る(ゴリ押し出来る)からです。

一部の変態――失礼、玄人が使うエピオンなんかは神速ガシャコンで強制突破してくることがありますが、そんな変態はごく一握りなので、やられたら称賛と共に草バやしましょう。


それはともかく、各種格闘へのキャンセルルートも選り取り見取りなので、当てさえすればバエルミラーでない限りほぼ高火力コンボ行き確定。メインと同じくらい、コンボの始動となる武装と言えます。

ただ、伸び(飛距離)がかなり微妙なので、距離だけは間違えないように。また、強制ダウン武装(「エクストリームガンダム エクセリア」のメインなど)にも弱いので、そこも注意点ですね。


《エクバ用語解説》

※スーパーアーマー:この状態にある時は、攻撃を受けてもダウン以外の状態異常(よろけ、スタンなど)にならなくなる。通称「スパアマ」。

※ガシャコン:エピオンのメインと格闘を交互に繰り出すこと。相手のダウン値を溜めきって強制ダウンに陥らせるまでに240前後のダメージを叩き出すが、出し切るまでの時間はプレイヤーのボタン連打速度に依存するため、速ければ速いほど良い。ミリアルドを宿した変態はこれを1秒で終わらせる。指どうなってんの?

※ミラー:自分と同じ機体と戦う状況。鏡写し。

こちらが特殊射撃。弾数1発。

左右に往復し、敵の射撃を避けながら懐に飛び込んで神速の突きを繰り出します。

往復回数は最大12回ほど、一定回数を超えると敵に当たらずとも自動で突きムーブに移行します。緑ロックで使用する場合は機体の正面方向に向かって一往復の後に突きとなります。往復中は誘導切りもするので、逃げの手段としても使用出来たりする。

なお、発動中は当たり判定が小さくなるという特性がありますが、完全に無くなるわけではないので、ゲロビなどは避けれない時も多い。ゲロビは正義。

また、愚直に真っ直ぐ突っ込んで行くため、来ることが分かっていれば迎撃は容易であり、この特射で強引に正面から距離を詰めていくというようなことは難しいです。とはいえ一往復分くらいの至近距離でなら、正面から攻めたとしても反応される前に突きを入れることが大体出来る上、敵のロックが向いていない時には闇討ち的に横合いから思い切り殴りつける手段として有用と言えます。


なお、最新作のクロブにおいては神速ジグザグ突きはレバー入れ特殊格闘に移動しており、特殊射撃は「ヘルムヴィーゲ・リンカー呼出」となりました。

具体的には副会長こと石動・カミーチェの駆るヘルムヴィーゲ・リンカーを召喚! 石動は召喚後間もなくヴァルキュリア・バスターソードを放り捨て、すしざんまいをしながら敵機に向かって吶喊! 対象にしがみつき、その場で数秒間拘束!

―――という、アニメ46話の「准将ォォォォォ!!!」でキマリスヴィダールを拘束した動きの再現となっております。

そんなこんなで☆召喚☆突撃☆超拘束☆をかまし、その間バエル本体は接近し放題コンボ入れ放題という、クロブのバエルを環境機足り得させている大きな要因となる武装であります。

この石動がまた絶妙な誘導の強さをしており、理不尽に誘導するって訳でもなければ、かと言って真っ直ぐにしか進まないほど誘導が弱いという訳でもなく、避けようと思って避けないと当たるっていうくらいの絶妙さ。また、相手にダウン値をほぼ付与しないので、格闘コンボ火力を阻害しないという点で相当優秀と言える。

そればかりか、石動は比較的遠方からでも突撃させられるため、前に出なければほとんど仕事が出来なかった過去作までとは違い、ある程度後ろに下がっての立ち回りなんかも出来るようになりました。

まさしく「よそ見とは、感心しないな」という感じの性能。シビレるぜ。


《エクバ用語解説》

※ゲロビ:ZZガンダムのハイメガ粒子砲、ガンダムDXのツインサテライトキャノンなど、太い照射ビームのこと。ビグ・ザムの集束ビームがゲロを吐いているように見えることから、いつからかこう呼ばれるようになったと言われているが、ゲロビの「ビ」がビームの「ビ」なのかビグ・ザムの「ビ」なのかは、言語学的に一考する余地があると思う。

ここからは格闘、まずはN格出し切り。

動画は格闘ボタン4連打しています。

バエル・ソード二刀流による連撃であり、火力はまあまあ高め。コンボ時間もまあまあ短いんですが、カット耐性が高いとは言えず、後述の特殊格闘が優秀すぎてN格出し切りは実戦だとあんまり使う機会は無い――というかほぼ使いません。

言うて初段が結構伸びるので、噛み付く時には良いのかもしれない……?


《エクバ用語解説》

※N格闘:ニュートラル格闘。スティック(レバー)を倒していない状態(ニュートラル)で使用する通常の格闘のこと。

※カット耐性:敵に攻撃(主に格闘)を当てている際、敵の相方にカット(妨害)されやすいか否かを表す。攻撃中に移動するような格闘は「カット耐性が高い」とされ、逆にその場でブンブン丸してる格闘は「カット耐性が低い」と表現される。

格闘の前派生です。

蹴りを交えた連撃を行い、最終段にはクロス斬り。

動画はN格3連打の後、スティックを前に倒した状態で格闘を押し、もう一度格闘を入力しています。

Wikiのコンボ表記に従うならNNN前N。……というか文章で長々と入力の説明とかするのは面倒なので、この後はWiki表記で書かせてくれ(オイ)

見てて非常に気持ちが良い格闘ですが、出し切りと同じくカット耐性が高くないので、実戦でお目にかかる機会は少ない印象ですね。

なお、NNN前>NNN前Nはバエルが持つ、通常時でもダメージ300を超える格闘コンボの一つ。

虹ステのタイミングは蹴った瞬間。


《エクバ用語解説》

※虹ステ:格闘をキャンセルするためのステップ。ステップする瞬間、機体が虹色の光に包まれることからこう呼ばれている。νガンダムやユニコーンガンダムでやると映える。バエル。

格闘の後派生。動画ではNNN後と入力しています。

左のバエル・ソードで斬り上げるようにして敵を打ち上げ、縦回転ダウンに陥れることが可能。

手早くダウンさせられる武装なんですが、実戦で使う機会が存在しているのか、エクバエル強者の皆様に問うてみたい次第です。

使わない……使わなくない? 要らなくない?

というか、この格闘派生知ってる人少なそう(偏見)

みんな大好き横格闘。動画は横NN。

横から急速に回り込み、蹴り飛ばして〆ます。

メイン(電磁砲)と同程度の射程を持つ、最高に伸びが良い格闘でありまして、N格やBD格よりも伸びる。伸び過ぎやないかこれ。

メインや特射と違って弾数制限が無いのも強みで、キャンセルルートも当然あり、格闘を差し込みに行く手段として非常に有用と言えます。

やはり横格、横格は全てを解決する……!

前格闘。動画は前Nです。

右手のバエル・ソードを突き、右横に払いつつ左の剣を上から叩きつけ、地面に跳ねさせます。

アニメ49話でアリアンロッド艦隊のハーフビーク級宇宙戦艦に剣を突き立てた時のモーションを再現。

特格よりも伸びが良く、困った時に出すと意外と当たったりする。叩きつけでバウンドダウン。

後格闘は、俗に「ピョン格」と呼ばれる格闘。

ジャンプして空中で縦回転しながら、右手の剣を逆手で垂直に振り下ろします。

こちらはアニメ48話、たわk…イオク様の駆るレギンレイズに対して行った攻撃の再現です。

前後への伸びは皆無ですが、敵が足下にいる場合は出すと大体当たります。ただ、これは当てに行くと言うよりかはズサキャンや回避等の移動手段としての利用がほとんどになるかと。勿論、当たればラッキーで運送(後述)行きですけれども。

なお、AGE-1タイタスのパイルドライバーなどとは異なり、振り下ろしで下がる高度には限界点があります。降りる限界距離に達すると空中で止まり、大きな隙になるので、その点はご注意下さい。


《エクバ用語解説》

※ピョン格:上にジャンプし、下側に向けて攻撃を繰り出す格闘のこと。バエルの後格の他にも、エクシアの前後特格やゴトラタンの後格などが該当。

※ズサキャン:バエルの場合はピョン格で接地し、虹ステでキャンセルする行動のこと。地走機体がオバヒに陥った際、地面を「ズサーッ」と滑るように止まることを「ズサ」と言うが、それをキャンセルして、隙を減らすテクニックのことも指す。

※オバヒ:オーバーヒート状態。ブーストゲージを使い果たし、ブーストやジャンプが出来なくなること。オバヒで接地するタイミングは大きな隙となるのだが、オバヒしてからも結構動ける機体っているんだよね……ゲーム性こわれる。ちなみに最たるオバヒ足掻き機体がブレイヴ指揮官用試験機であり、ブレイヴ玄人はオバヒで天高く数十秒滞空し逃げる。こわい。

BD格闘(ブーストダッシュ格闘)。

動画はBD中前NNで、上昇した後に踵落としと両手の剣を打ち下ろし、斬り抜けて敵を横回転させながら打ち上げます。

横格ほどの伸びは無いですが、上下への判定が強い特徴がある他、初段で素早く斜め前へ上昇することから、後格と同様に移動・回避手段としても使用可能。

また、忘れ去られがちですが初段には格闘カウンター特性があり、成立すると敵に背面を向けて両手の剣を逆手で突くモーションに移行します。

このカウンターの伸びもかなり良く、電磁砲の射程ギリギリでも余裕で届く。読み合いではサブ射が強すぎてカウンターを狙う必要が無いので、拝む機会はそんなに無い気がしますけどね。

続きまして特殊格闘。通称「アグニカ運送」。

敵にバエル・ソードを突き刺してから多段ヒットで押し込んでいき、追加入力が無ければ剣を引き抜いてスタンさせます。

マキオンだと前方向への伸びが悪く、コンボ始動として直接当てていくのは難しいですが、クロブでは前述通り特射(ジグザグ突撃)がレバ特格に移動したことによって弾数制となり、弾数が有る時はN特格も前方へギュイっと伸びるという仕様に変更。これにより、N特格が始動として直接当てに行けるだけの性能を獲得したことで、高火力コンボを相手に入れやすくなったのが強みと言えましょう。

なお、N特格自体は弾切れでも使用出来るものの、伸びがマキオン並みに悪くなります。


この特格こそがバエルの最大の武器、と言っても良いと私は思います。

何故かと言えば超スピードで誘導切りをしながら移動するため、横からのカット耐性が非常に高く、またコンボも後述の派生に繫げることができ、火力がバカバカしいほど高いからです。

特格コンボを完走すれば通常時でも余裕で300ダメージを超え、F覚醒(後述)時には350への到達も容易。

バエルのコンボはとりあえずこの特格に繋げろ、というレベル。アグニカ運送しとけば間違いない。格闘コンボが苦手だとしても、最低限これだけは覚えて出来るようにすれば何とかなる。むしろバエルの格闘コンボはこれしかやらないし、それ以外のコンボはほぼやる必要がない。いやマジで。


なお、相手のダウン値が溜まりきった場合は、斜め前にスッと降りるような動きになり、こちらは降りテクとして使えます。


《エクバ用語解説》

※降りテク:着地の瞬間は大きな隙となるため、その隙を減らしながら着地するためのテクニックのこと。

特殊格闘の出し切り。特格N。

引き抜いた後にクロス斬りしますが、エフェクトが前派生のクロス斬りより派手になっていて、より重々しい一撃なのが分かります。

速やかに高いダメージを出すことが可能。

特殊格闘の前派生。特格前N。

上方向に持ち上げ、打ち上げます。通称「バエルエレベーター」、もしくは「アグニカエレベーター」。

ダメージは出し切りや後述の後派生より渋いので、コンボの最終段にはアレですが、上方向に持ち上げるのでカット耐性が高く、アグニカ運送と組み合わせることでコンボのカット耐性を更に高めることが出来ます。特格コンボのパーツとして非常に優秀。

特殊格闘の後派生。特格後。

敵にバエル・ソードをもう一本追加で突き刺し、柄を蹴って後方にジャンプし、爆発を起こします。

通称「バエルボンバー」、または「アグニカボンバー」。

入力のタイミングによっては、特格出し切りよりもこちらの方が高い火力を出せます。

爆発は剣を突き刺した瞬間に敵の耐久値がピッタリ0にならない限り、確定で発生。自分から突撃して被弾を抑える、なんて使い方も可能です。

こちらがバーストアタック(覚醒技)。

一閃して斬り抜け、ポーズを決めて爆破し、敵を大空へと打ち上げます。

数秒間完全に足が止まるカット耐性皆無の魅せ技なので、実戦での有用性は全く無いと言う他にありません。間違いなく途中で容易くカットされるので、完走は絶望的。

ただ、アグニカ運送アグニカエレベーターで大空にご招待した後でなら、コンボの最終段として完走出来る可能性があるかもしれない……?

とはいえ、初段で100ダメージと強力なスタン効果を相手に付与する上、伸びが良いので初段スタン狙いか攻め継狙いで打つのは有り……なのかも?


しかし、技名が「アグニカの魂」と超絶カッコ良く、見栄えが凄まじく良いため、これでラストアタックを決めた瞬間のアグニカみはマジでヤバい。麻薬級でかなりエキサイティングなので、一回くらいは体験してみることをオススメする快感です。女には教えたくない快感だ!


なお、狙いすぎた結果バトルに敗北したりしても、私とアグニ会は一切の責任を負いかねますので、予めご了承下さい。

自己責任で、と言いたいところですが、ゲームシステム的に負けると相方さんに迷惑がかかってしまうので、対人戦でやる場合は理解の有る相方さんをご用意の上、プレイヤーマッチなどで狙っていくことを推奨致します。


覚醒技解説のついでに、選択すべき覚醒(バースト)の種類についても記述しておきます。

マキオンだとバエルはほぼF覚で間違いない、というかそれ以外の覚醒は地雷プレイヤー扱いされても文句は言えません。ギリギリでE覚が許されるか否か、S覚に至っては「何考えてんだバカじゃねぇのか●ね」レベル。絶対に使うな(断言)

エクバ2ではF覚とM覚のどちらか、現在のクロブではF覚とM覚に加えてR覚もアリかな、っていう感じになっているとか。クロブでは割と選択肢多い。


《エクバ用語解説》

※攻め継:コンボを敢えて完走直前で止め、相手が自由になってダウン値が0になった瞬間、もう一度最初からコンボを叩き込んで超大ダメージを狙う戦法。反撃を食らう可能性がある一方、成功すれば合計600以上のダメージを狙うことも出来る。成功時にはダメージレースが完全に崩壊するため、俗に言う「対面を破壊する」行為である。犯罪。

※F覚:ファイティングバースト。覚醒(バースト)中は格闘性能・威力が向上し、格闘武装のダウン値も減少して、動きが速くなる。格闘コンボで火力を出すバエルとは、当然ながら相性抜群。F覚中のバエルに噛みつかれた場合は、自身が新品(耐久値MAX)だったとしても一瞬でスクラップにされる覚悟の準備をしておいて下さい!

※E覚:エクストリームバースト。覚醒する瞬間、敵の攻撃をすり抜けることが出来ることから「受け覚」「抜け覚」とも呼ばれる。F覚・S覚が全覚(覚醒ゲージが全て溜まった状態)でないとすり抜けが出来ないのに対し、E覚は半覚(覚醒ゲージが半分まで溜まった状態)でもすり抜けられるのが強み。これにより死ににくくなり、全ての機体において有用な覚醒だが、全覚まで溜まると特性が完全に死ぬ、というような事態も起こる。

※S覚:シューティングバースト。覚醒(バースト)中は弾数の回復速度が上昇する。そもそも射撃武装が少なく、弾数も1発2発しかない上に元からリロードが早いバエルには無用の覚醒であり、S覚バエルは基本的にアホの所業。射撃武装を一切持たないエピオンのS覚の次くらいにあり得ない。管理人は「メインサブ特射連打強いんじゃね?」と思って友人とのタイマン戦で試したことがあるが、最終的には結局アグニカ運送&アグニカエレベーターやる方が強い、という結論に達した。

※M覚:モビリティバースト。エクバ2から登場。覚醒(バースト)中、機動力が上昇する。バエルは元から足が速いのが特徴であり長所でもあるので、それを更に伸ばすという方針となる。M覚中のバエルから機動力で逃げ切れる機体はほぼ存在しない。

※R覚:レイジングバースト。クロブから登場。覚醒(バースト)中、スーパーアーマーとなる。バエルは元々サブ射としてスパアマを持っているため、覚醒でまでスパアマする必要性があるのかと思うかもしれないが、基本的に格闘を振りに行かなければならない機体である以上、スパアマ覚醒が腐る訳など無いのである。



と、以上が基本のコマンドになります。

これらを組み合わせてコンボを繰り出すことでバエルの威光を示していき、純粋な力のみが成立させる真実の世界を見せていくというわけですね。


また、攻略Wikiに書かれたコンボを全部やっている猛者の方の動画を発見しましたので、コンボに関しては以下もご参照下さい。

Wikiコンボ=実戦で使えるコンボ、というわけでは必ずしもないわけなんですけれども。



というわけで、今回はエクバにおけるバエルにつきまして、割と細かくご紹介させて頂きました。


ところで実は今回、またも史上最長の会報となってしまっておりまして、字数は何と12,000字を超えております! 長ェよ!

ここまで辿り着いて下さった同志の方には、本当にありがとうございました、と心からの感謝を申し上げたい。すみません、お疲れ様でした。いやもう、マジで本当にありがとうございます。

どうしてこんなに長くなってしまったのやら……。

次回のネタは決まってませんが、もうちょっとこう……気軽にスッと読めるような、適度な長さの会報を目指したいと思います。


流石に疲れたんで、しばらく出さないかもしれないけどね(オイ)



(記:管理人N)