今回はちょっとマイナー……というか何と言うか、な感じのバエルを取り上げてみたいと思います。
どういうことかと申しますと、数年前にほんの一時期エクバ(アーケード/コンシューマーゲーム「機動戦士ガンダムEXTREME VS.」シリーズ)界隈にて話題になった、通称「中華エクバ」と呼ばれる中国国内向けアプリゲーム「ガンダム争峰対決」(※ここでは日本語にて表記しています)に登場する「ガンダム・バエル」のご紹介です。
なお、ここでは当該ゲームをプレイする方法等は一切ご紹介致しません。
国外からもプレイ可能とはいえ、基本的には中国国内向けのゲームであるため、本サイトとしてちょっと推奨は出来かねるということも併せてご承知おき下さい。この度、管理人はバエルについての見識を広めるべく、プレイすることを決断致しましたが。
以上のことを踏まえ、それでもプレイしたいという場合は信頼の置ける有識者とコンタクトを取りレクチャーを得るか、ご自身で充分にお調べになられた上でどうぞ、というスタンスを本サイトでは取らせて頂きます。
ちなみに私は有識者足り得ませんので、そこんとこヨロシク。
とまあ、割とカッチリ注意事項を並び立てまつりましたところで、本題に入ります。
争峰対決は上海や香港など、中国国内複数の都市で展開されていますが、今回ここに貼られるスクショは日本国内からプレイ可能な香港の争峰対決(正式表記は「鋼彈 爭鋒對決」)の物です。まあ、話の内容的には上海の方も絡んできますが(上海の争峰対決と香港の争峰対決はリリース時期が大きく異なり、機体性能なども違ってることがあるので、マキオンとエクバ2くらいの別物であると認識して頂きたく)
しかし、地域によってコンボの内容が変わったりしていることは現状バエルにはありませんので、そこはご安心あれ。
そんなわけで、こちらが争峰のバエルです。
以前の会報かどっかでチラッと書いたような気がしないでもないんですが、争峰対決のバエルのグラフィックはモールドなどから「1/100 FULL MECHANICS」のバエルを参考にしていると推測されます。
より分かりやすい画像を示すとこんな感じ。
ただ、腰部サイドアーマーの本来黒いハズの部分が白くなっていまして、ミスなのかなとも思いましたが、ここはHGでも色分けがされておらず白くなっている部分なので、そちらに引きずられたのかなと。
ちなみに、香港でのバエルはガチャにより☆3として排出されますが、上海においては☆2となっている模様。
レアリティは設計図を重ねていくことで最大☆5まで上げることが出来る(なお設計図はミッションやノルマの報酬でも手に入れられるものの、基本はガチャで何度も出していくしかないという、中国資本前提の底なし沼が展開されている)んですが、上海ではキマリスヴィダールが☆3だったこともあって、バエルは若干の不遇な扱いを被っていました。
しかし香港では☆3実装、しかもサービス開始とほぼ同時か間もなく参戦という待遇を受けました。そして、性能もなかなかに、いやかなり良いという。
これはバンナム上海支部にはアリアンロッドの手先がいて、香港支部にはアグニ会の息がかかった者がいると見るべき事態でしょう。
もう一つ申し上げると、争峰対決は機体ガチャとキャラガチャが分けられています。
これ自体はガンダムゲームにはよくある仕様、バンナムに代々伝わる悪徳商法の一つなわけですが、この争峰対決はその中でも極悪と言えるでしょう。
何故かと言うと、この争峰対決においては専用となるキャラを引いて乗せておかないと、戦闘時に「覚醒技」を使用することが出来ないからです。
バエルで言うと、マクギリスを乗せないとダメ。それ以外のパイロットだとCPU戦などはともかく、対人戦ではまるでお話にならないってことですね。
つまり、対戦で上位に上がるためにはガチャを回しまくって機体のレアリティを☆5まで上げ、キャラも引き当てる必要があります。
更には「限定機体」「超限定機体」なるモノがございまして、これらは恒常ガチャ機体とは比べ物にならないほどのインチキな性能を有しており、恒常機体を頑張って☆5まで育て上げて使い込んでいたとしても、理不尽とすら言える機体性能の暴力で一方的に殴られる痛さと怖さを味わうことがあります。
プレイヤースキルで廃課金勢の限定機体に肉薄する猛者もいますが、基本的には機体性能、キャラパが幅を利かせる世界です。
即ち、争峰対決とは文字通り課金額がモノを言う、相手をモビルスーツの形をした札束で殴りつけるゲームとなっております!!!
中国でもバンナムはバンナムであったが故に、ここで争峰対決というゲームを知って「やりたい」と思ってしまった方も猛烈にやる気を削がれている頃でしょうが、そんなことはさておき話をバエルに戻し、コンボ紹介に移らせて頂きたいと思います。
基本的にはエクバに近いゲームなのですが、流石にアプリゲームとあって、格闘コンボは本家エクバに比べればかなり少なくなっています。
そういう面ではエクバよりも初心者が触りやすいゲームであり、札束さえ有れば初心者でも勝っていける良心的なゲームだと言えるのかもしれない……?
こちらは上海版ですが、YouTubeにて発掘してきた現地の方によるコンボ動画です(ビリビリからの転載のようですがゆるして)
ただ当然、動画内の紹介は中国語(簡体字)で行われており、中国語よく分からんという方もいらっしゃる(というか私がよく分からん)と思うので、以下に頑張って細かく説明して参りたく。
そのためにまず、コマンドのご紹介。
今回コンボ説明に必要なところ以外は説明を省略しており、コマンドの呼び方も勝手に本家エクバ準拠にしていますが、これに沿って話をしていくのでそこのところはご理解ご了承をお願いする次第です。
また、説明文の中でやむを得ずエクバ用語が飛び出す場合があると思いますが、その度に解説をちゃんと入れてありますので、エクバを知らない方も安心してご覧下さい。
まずはメイン射撃。電磁砲(レールガン)です。
こちらは本家エクバよりよろけ方がエグい――気がする。本家エクバが一発強よろけ(まあこれも大概おかしいんですが)なのに対し、争峰では敵の高度にもよりますが一発で寝かせることも可能。
寝かせた瞬間に距離を詰め、起き上がった瞬間に格闘を叩き込むなんてのが主流……なのかな?(オイ)
コンボに組み込んだりも出来るようで、そこは使い手次第と言ったところかなと。
ちなみに弾数は4発、撃ち切りリロード。本家の弾数も4発にしろ(ブッ壊れ)
《エクバ用語解説》
※よろけ:攻撃を受けた際に発生する怯みのこと。よろけると一瞬動けなくなり、ハイスピードバトルたるエクバにおいては大きな隙となってしまう。どのくらい相手を怯ませられるかが機体の武装により決まっていて、よろけは「弱よろけ」と「強よろけ」の二つに大別される。強よろけの方が動けなくなる時間が長い。
※撃ち切りリロード:残弾を全て撃ち切ってから、時間経過により最大弾数までリロード(再装填)されるという射撃武装の特性を表す言葉。常時リロードやマガジンリロードなどの方式もある。
防御(エクバ民には盾、シールドなどと呼ばれる)。射撃や格闘を防ぎます。
本家同様バエル・ソードを正面で交差させますが、本家が十字に重ねるのに対して争峰は☓字という違いがあります。
サブ射撃は本家エクバと同じくスーパーアーマーによる突撃となっております。
本家が剣を正面で交差させて突撃するのに対し、争峰では全身から黄金の輝きを放って斬り抜けるというモーションに。モーションだけ見れば、本家の覚醒技初段の動きに酷似していますね。
伸びる距離は本家同様少し微妙ですが、これで敵の格闘を強引に封じてバエル特有の高火力コンボを叩き込めるという点で、無くてはならない優秀なコマンドと言えるでしょう。
《エクバ用語解説》
※スーパーアーマー:この状態にある時は、攻撃を受けても状態異常(よろけ、スタンなど)にならなくなる。通称「スパアマ」。マリオやカービィで言うところの、虹色に輝いている状態。ダウンはするので必ずしも無敵というわけではないが、至近距離での格闘の振り合いにおいてはほぼハイパームテキ。次なんて無い。
続きまして特殊射撃、こちらは高速で移動する技。
本家エクバの特射(特殊射撃の略)はジグザグに高速移動しながら対象との距離を詰めて突きを繰り出すモノですが、争峰では最終段の突きは有りません。
しかし、本家の特射はコマンド入力したが最後、突きが命中するか被弾するかするまでプレイヤーには制御出来なくなりますが、争峰の特射は発動中にスティックを倒すことにより、移動方向をある程度制御することが可能となっています。
本家と違って当たり判定は小さくなってなさそうではあるんですが、この制御出来る特射って結構革新的なのではないだろうか?
こちらが通常格闘。格闘ボタン連打。
回転しながら乱舞して最後はクロス斬りする、本家で言うとN格前派生に近いコンボでしょうか。
とはいえ本家のN格前派生と違って上方向に移動するので、こちらの方がカット耐性は高いような……?
《エクバ用語解説》
※N格:ニュートラル格闘の略。スティックを倒していない状態(ニュートラル)で使用する通常の格闘のこと。
※前派生:格闘を当てた後、スティックを前に倒した状態で格闘コマンドを入力することによって発動する動きのこと。
※カット耐性:敵に攻撃(主に格闘)を当てた際、敵の相方にカット(妨害)されやすいか否かを表す。攻撃中に移動するような格闘は「カット耐性が高い」とされ、逆にその場でブンブン丸してる格闘は「カット耐性が低い」と表現される。
みんな大好き横格闘。
スティックを左右どちらかに倒した状態で格闘コマンドを入力することにより、発動させることが出来ます。初段以外は本家のN格出し切りに近い動き。
《エクバ用語解説》
※横格闘:通称「横格」。移動時には常にスティックを倒しているからか、ついつい出してしまいがちな格闘であり、チンパン(敵陣に突っ込んで格闘を振ることしか出来ないプレイヤーへの蔑称)の伝統芸能とされる。とはいえ脳死で横格連打しておけば勝ててしまうようなチンパン機体も一部存在するので、ここぞという時の横格を躊躇ってはいけない。
こちらが前格闘。
ブーストを吹かせ、スティックを前に倒した状態で格闘コマンドを入力すると発動。
距離を詰めて斬り上げ、垂直に一閃する攻撃です。本家の前格闘に似ているような気がしますが、何か違う独特な感じがする。
《エクバ用語解説》
※前格闘:通称「前格」。スティックを前(上)に倒した状態で格闘コマンドを入力することにより、発動する。
通常格闘中にサブ射を入力する格闘コンボ。
蹴りを交えながら乱舞し、上段から斜め下へ振り抜くというモノ。本家でこれに該当しそうなコンボはちょっと思い当たりませんね。
サブ射が弾切れしていても使用可能。上述の通常格闘よりかはカット耐性が無い感じします。
通常格闘中に特射を入力する格闘コンボ。
上へと斬り上げて対象を打ち上げる、本家の後派生に近い動きをします。まあ本家でバエルの後派生使ってる人なんて、私以外見たことないですけど。私も後派生なんて対戦じゃ使わないよ!
《エクバ用語解説》
※後派生:格闘を当てた後、スティックを後ろに倒した状態で格闘コマンドを入力することによって発動する動きのこと。
覚醒技です。
マクギリスが乗っている状態で、覚醒中に覚醒ボタンを押すことにより発動可能。
こちらは本家エクバとほぼ別物。格闘から電磁砲を挟み、再び乱舞してクロス斬りをブチかまします。
2秒ほど足が止まることからカット耐性が皆無であり、見せ技でしかない本家の覚醒技に比べると、極めてカット耐性が高く、実戦でも有効に使用可能な代物となっております。
これ本家に導入すべきでしょ。レバー入れ覚醒技とかにしてさ。
《エクバ用語解説》
※レバー入れ覚醒技:スティック(レバー)を倒した状態で覚醒技を発動させると出る。レバー入れ〇〇は他のコマンドでも言われ、略されて「レバ特射(レバー入れ特殊射撃)」などと呼ばれることも。
とまあ、基本のコンボは大体こんなモンでした。
これ以外にも想像力次第で自由にコンボを繰り出していくことが可能ですが、それやって解説してるとキリがなくなりますので、この辺でということで。
なお、勝利時のポーズはHGの箱絵のようになります。上海だと1/100箱絵のポーズも確認されていますが、香港版にもあるかは不明。
というわけで、思っていたよりもクソ長くなってしまいましたが、今回は争峰対決でのバエルをご紹介致しました。
……ここまでエクバ用語を連呼した以上、本家エクバのバエルのコンボ紹介もいずれやらなければならないのではないだろうか? と思わなくもない私。
マキオンのバエルは以前にざっと軽く紹介しただけで、コンボまでは書いてなかったからなぁ……でも私エクバ下手だしなぁ、とも思うのである。
マキオン及びエクバ2のコマンドとかコンボとかは知ってるんですが(クロブはご時世的に自重しているので知らん)、対戦の立ち回りとかよく分かんないんだよなぁ……。
METAL ROBOT魂、無事に予約出来たので楽しみです。
暑い日々が続きますが、最近はバエルが熱いぜ。
(記:管理人N)
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