電磁砲

と言われて、最初に「ガンダム・バエルのスラスターウィングに内蔵されている火器」以外のモノを思い浮かべた方は明らかにアグニカポイントが足りていないので、映画館に在る革張りの椅子に縛り上げて大スクリーンで48時間ほどバエルの活躍を眺めさせます。これを機に啓蒙を高めて頂きたい。


なお、しばらく会報を更新出来なかった私は、特別に72時間の刑期を全うしなければならないでしょう。つまり72時間ずっと映画館にいなければならない。

じゃあ俺、映画館に行ってくるわ。今は劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅲ.spring song」が絶賛公開中なんだ、近所の映画館でMX4Dがやるからそれにも凸らn――待て離せ、俺を甘く見るな俺はアグニカみを感じてバエりながら他事をこなす特技を有して……何? 「ついでのようにアグニカみを感じてバエるなどアグニ会会員の恥晒しめ」だと?

―――すみませんでした(CV:細谷佳正)

※実際にはこのシーンで「すみませんでした」と言った訳ではない
※実際にはこのシーンで「すみませんでした」と言った訳ではない

……まあ、そんな冗談は置いといて。

今回の話題はバエルの武装の一つである「電磁砲」についてです。

時々「レールガン」とも呼ばれますが、武装としての正式名称は「電磁砲」なので、そこは把握しておきましょう。バエルのレールガン、と呼んでも通じるので、ちょっとした時にはそれで充分ですが。

武装名が「レールガン」だと「超電磁砲」になってしまいますからね。「とある科学の超電磁砲」は面白い上に、とあるシリーズ完全初心者の方にもオススメ出来ます(安定の脱線)

さて、こちらの電磁砲。

はっきり申し上げますと、弱いです。

とてもじゃないですが、決め手になるほどの火力を有しているとは言えません。

全てのモビルスーツが強固なナノラミネートアーマーで守られ、耐久性が他のガンダムシリーズと比べても突出している鉄血世界では尚更です。SEED世界のPS装甲持ちとかに撃ったら、傷一つ付けられるかもちょっと不安なくらいではないかと。

口径は不明(何故だ)ですが、少なくとも第二〜第四形態の「ASW-G-08 ガンダム・バルバトス」や「ASW-G-11 ガンダム・グシオンリベイク」が持っていた口径300mmの「滑腔砲」などと比較すると、明らかに火力不足です。

スラスターウィング自体がフレキシブルに可動するので、射角が広くて手も塞がらないのが利点と言えますが、使用時にはスラスターウィングの角度が固定されてしまうことが裏返しの欠点と言えます。

敵からすれば弾道を読みやすい為に回避はそう難しくなく、当たっても大した火力ではないので何なら無視も可能。電磁砲を撃つ時のバエルは動きがある程度制限される為、敵のチャンスになり得る。

正直、有っても無くてもそう変わらないような気がしてきます。バエルの本分は格闘戦であり、バエルの機動力を考えれば、遠くから電磁砲を撃つよりもさっさと近寄って斬った方が良い(断言)


では何故、バエルに電磁砲が搭載されたのか。

メタ的に言えば、バエルのデザインを担当した鷲尾直広氏が「流石に火器ゼロは…」と考えたからとなります。

なお、バエルのデザインが完成した後、鷲尾氏は「ASW-G-66 ガンダム・キマリスヴィダール」のデザインを見て「自分ももっと(武装を)盛るべきだった」と思ったとか。後のインタビューではバエルのデザインについて、「刑部さん(メカデザイナーの刑部一平氏。主にキマリス系のデザインを担当)ならもっと盛ってたかも」と発言したりもしているので、バエルのデザインにはちょっと未練が残っている模様。

今後の「ビルド」系作品の展開で、鷲尾さんデザインの武装ガン盛りのバエルが出て来たりすること、充分に有り得ると思います。


メタ的な理由を除くと、私は牽制用として載せたんだろうな…と勝手に推測しています。もしくは味方の援護射撃とか。

大穴予想だとトドメ用。クソデカいモビルアーマーとかに斬りつけて、作った亀裂の所に撃ち込んで内部から爆発させる…みたいな使い方は有りかと。

その亀裂に剣を突き立てた方が速い、とかは禁句。


本編中だと、火力が無くてあっさりキマリスヴィダールに弾かれていましたが、アグニカ・カイエルはどのようにあの電磁砲を使っていたのやら。

絶妙に使いこなしてたか、もしくは逆に全く使ってなかったりするのかも…?

個人的には「斬りに行った方が速い」とか言って、案外使ってなさそうなイメージが有りますね…。

どうせならロケットランチャーとか載せた方が、火力的には良かったのでは…?



余談。

散々な書き方をしてしまった電磁砲ですが、Gジェネではかなり使えます。

射程がそこそこ有ってEN消費も少ないので非常に便利で、バエル・ソードよりも使用回数は多いかと。

ただ、バフを盛らないと火力がちょい微妙、射程も「後1だけ足りねぇ!」って状況がよく有ったり。


EXVSでは隙作りに用います。

メイン射撃になっておりまして、電磁砲を当てて隙を作ってから突撃してアグニカ運送→アグニカエレベーターという流れが一般的。

ただ射程は短め(格闘機としては長いですが)かつ実弾なので、ゲロビや細かいビームを撒かれると破壊され、相手に届かないこともしばしば。弾数も少ないので、使い所はちょっと難しい。

だからリボガンやエクセリア、ストフリみたいなのは相手にしたくねぇんだよ。寄れば確実に勝てるって言われるし実際その通りだけど、そもそも寄れねぇんだよ!(下手なだけ)



(記:管理人N)

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コメント: 3
  • #1

    アグニ会会員 (日曜日, 30 8月 2020 21:52)

    個人的には対モビルアーマー戦のトドメ説を推します。なぜならハシュマルの機動性や装甲を加味すると他のモビルアーマー戦の時も、両腕でのガードを行う場合が少なくはなかったと考えます。ですので、例えば大きな腕を持ったモビルアーマーとの戦い(宇宙世紀で言うザクレロのような)と戦った際などの時、クローで動きを封じられる事もあったでしょう。しかし電磁砲を用いる事によって相手の脆い部分、つまり腕の関節部を破壊し脱出することが可能です。他にも分厚い装甲をバエルソードでこじ開け、そこに電磁砲を打ち込みダメージを与える等の使い方をしていたと考えています。二本のバエルソードを引き抜きもう一度刺すのではモビルアーマーにその隙を突かれる可能性が考えられます。実際マクギリスもアリアンロッド艦隊戦の際グレイズの胸部装甲を剥がしてコクピットへ打ち込んでいました。ですので牽制、トドメ、などの使用がされていたと私は考えます。

  • #2

    カイエル家に栄光あれ (木曜日, 03 9月 2020 19:59)

    案外試作ゆえつけたが使わんかったでは

  • #3

    ハンニバエル・バエルカ (月曜日, 03 1月 2022 22:41)

    試作として搭載させたはいいものの、問題点が多々見つかった結果後にそれらが改善された新兵装ができて、それが後のダインスレイブにつながったのかも。