リクエスト第二弾(と言うか前回の続き)で、今回は「1/100 FULL MECHANICS ガンダム・バエル」を紹介していこうと思います。
こちらがパッケージ。
初回特典版にはディスプレイ台座と、ギャラルホルンマークのマーキングシールが付属しています。
メーカー希望小売価格は3,520円(税込)。
値段的にはHGの倍以上とちょっとお高めですが、それに見合ったクオリティを有したハイエンドモデルと言えましょう。
そして前回と同じく、以降の写真は私めが作った物ですが、相変わらずスミ入れくらいしかしてませんね…ゆるして! HGよりはまだスミがクッキリしてますからァ!
こちらの1/100、総合的に見てHGよりも「本物」に近い逸品に仕上がっています。
まあ倍以上の金払ってる上にサイズも大きい為に細部まで作り込みが利くので、これでHG以下だったら訴訟モノなんですが、そこは安心安全の財団B製ですとも。リアルを求める方にはHGよりもこちらがオススメ。
可動域も相変わらず優秀で、特にパーツの分け方に本気度をひしひしと感じます。
何が凄えかって、何とデュアルアイまで完璧にパーツ分けされております。プルプルしながらピンセットでシールを貼る必要が無いのは、かなり素晴らしいポイントではないでしょうか。
塗装するにしても、このパーツ分けならかなりやりやすくなっているかと。プルプルしながら筆で塗り分ける必要が無い訳ですからね。
HGの紹介で難点として挙げた肩の電源マーク(?)もきっちりパーツ分け、左肩のエンブレムもパーツ分けにより完全再現。これならズレようが無い。
また、スラスターウィングとバックパックの接続部も、設定通り白い成型色で作られております。
付属品もHGより豊富で、バエル・ソード二本に加えて手首パーツがパワーアップしております。握り手、拳、平手の他に、手首が可動する握り手も付属する点が非常にポイント高いです。手首に角度を付けられるので、HGでは再現出来なかった第45話のバエルのもとに集うシーンを再現することも可能。
平手を使えば、43話のサーバルちゃんも行ける(元がバリってるのでちょっと違う感は有りますが、大張作画はブランド出来るくらいだから仕方ないね)
そんなこちらの1/100は、HGとはまた違う別の切り口から設計されています。
劇中のイメージを再現したHGに対し、こちらは鷲尾直広氏が描いたデザイン画を忠実に再現しているのが特徴です。モールドもより細かく刻まれており、情報量は圧倒的に1/100が勝っています。
ゲームでは、こちらの1/100を参考にしたグラフィックが多いように感じますね。
少なくともEXVSとGジェネ、SDガンダムオペレーションズ、ガンダムロワイヤル、ガンダムトライヴ、ガンダムクロスウォー、ガンダムジオラマフロントのバエルには、1/100にしか無いモールドが刻まれています。例外は伝説のクソゲーことNew ガンダムブレイカーと、可愛さ全振りのガンダムウォーズ、イラスト担当者によってコロコロ変わるトライエイジくらいかと。
中華エクバことガンダム争鋒対決は不明。まあ、アレはゲームバランスがブッ壊れてるだけでほぼエクバなんで、多分1/100ベースだと思います。
…ちょっと話が逸れましたが、劇中イメージのHGとデザイン画準拠の1/100ではコンセプトが違い、棲み分けが出来ています。
それぞれにそれぞれの良さが有るので、HGを既に持っているけど1/100を買うか迷っている方や、その逆って言う方は購入してみて損は無いかと。
さあポチれ! 今だと初回特典版の入手は難しいですが、常に在庫薄で人気のあまり店頭から消えているHGよりは手に入りやすい…ハズ…多分…。
そんな訳で、これまでパーツ分けの素晴らしさとモールドの細やかさ、HGとのコンセプトの違いについて論じさせて頂きましたが――それでもやはり、MGなどと比べるのは流石に厳しい。HGほどでなくとも、個人的に気になるポイントがちょこちょこ有るので、やはり今回もそれを述べておきましょう。
一定の技術をお持ちの皆様は、是非これから挙げる辺りを弄って頂くと、より良くなると思います。
この1/100、細かな色分けがちょっと弱い。
HGと同じ色分け不足は、ブレードホルダーの基部です。本来青いハズの部分が、成型色では黒くなってしまっています。
次に、これもHGと同じなんですが、踵。
接地部は黒なのに、踵のパーツは白いパーツ一つだけなので、色分けが出来ていません。指先の方はしっかりパーツ分けで色分けされているだけに、この甘い所が目立ってしまっています(HGは指先の色分けも出来てないので目立たなかった)
この踵パーツは裏側の肉抜きも目に付くので、安っぽさが出てしまいますね…ここは問答無用でパテ埋めして、塗装するポイントかと…。
個人的にHGよりまずいと思うのが、電磁砲。
パーツは一つだけなので、素組みだと黄色だけになります。HGはシールで補完されていましたが、それも無し。流石に私もここだけはガンダムマーカー(ブラック)で塗りました。
しかし、元のパーツの形状がデザイン画と違うので、塗ったとしてもデザイン画通りにならない。ここ、HGの方がデザイン画に近いのはまずくね…?
もう一つ、バエル・ソードについて。
デザイン画を踏まえれば全く文句無しですが、アニメを見てからだとちょっと短く感じられますので、割と多くの人が延長しているようです。
実際、雑誌の作例でも刀身を1〜3cm延長する改造がされていたりします。
誰しもが目につくであろう点は、多分このくらい。
後は私の個人的な解釈違いなんですが、スラスターウィングのスラスター部の形状が気に入らない。
この形じゃ推進剤出て来られない…出て来られないんじゃない?
ここはHGの方がリアルだ、と個人的には思います。
もう一ヶ所、肩と胴体の間の装甲の組み付け方がちょっと疑問です。胴体の装甲の一部が肩側に付いてるので、この部分が肩と一緒に回ってしまうんですよね…何か、違和感が半端ない。
おかげで、肩を基部から回すアクションが事実上封じられているという…ここもHGの方が良いかな…。
とまあ、それはさておき。
結論を述べますと、HGも1/100も素晴らしいです。
アグニ会会員の皆様には、是非どちらも揃えて並べて頂きたいと思います。親子みたいでかわいいぞ。
さて――そろそろ青バンダイさんには、HGと1/100のいいとこ取りをした「MG ガンダム・バエル」を出して頂きたい。
「MG ガンダム・バルバトス」のガンダム・フレームを流用出来ますし、MGバルバトスが結構売れていて、HGバエルがバカ売れしてることから、可能性は充分に有ると信じております。
何なら開発には私を呼べ、誰もが文句無しの完璧なバエルをプロデュースするから(無茶言うな)
ああでも、SDでもお願いしたいですね!
バルバトスは出てますし、バエルもワンチャン!
既にバルバトスルプスレクス、ヴィダールが出たMETAL ROBOT魂でも良いぞ! ガシャポンとRGとPGもどうですかね!?
私は一向に構わん。全て手に入れるまでだからな。
肝臓まで売りさばいてでも手に入れるのみ。
ギャラルホルンにおいて、バエルを操る者こそが唯一絶対の力を持ち、その頂点に立つ!
席次も思想も関係なく、従わねばならないのだ!!
アグニカ・カイエルの魂に!!!
(記:管理人N)
コメントをお書きください