以前、掲示板で「バエルの肩のエンブレム」が話題になっていたので、今回はこれについて少々述べ立ててみようと思う次第であります。
バエルの左肩に刻まれたこの可愛らしいエンブレムは、全体的にシャープでクールなバエルのチャームポイントとも言うべきモノです。一種の違和感すら感じるほどだと言えましょう。
このエンブレムについては、私の知る限り公式で言及されたことはありません。
なので、今回も前回同様、公式ではない個人的な考察も一部含まれますので、くれぐれもご承知の上で読み進めて頂きますよう、お願い申し上げます。
さて、このエンブレムが何を描いているのか。
これについてはまず間違いなく、角笛「ギャラルホルン」です。
そもそも「ギャラルホルン」とは何なのか、その元ネタについて軽く記述することにしましょう。
ギャラルホルンは、北欧神話に登場する光の神「ヘイムダル」が持つ「角笛」の名前です。
光神ヘイムダルは「アースガルズ」(オーディンを始めとするアース神族の王国)の見張りを務めており、「ヒミンビョルグ」と呼ばれる住居に住んでいます。ヒミンビョルグはアースガルズと「ミズガルズ」(人間の国)を繋ぐ虹の橋「ビフレスト」の側に立っており、巨人の軍勢がビフレストを渡ってアースガルズに侵攻する――即ち、北欧神話における最終戦争「神々の黄昏(ラグナロク)」が始まる時、ヘイムダルは角笛「ギャラルホルン」を吹き鳴らし、神々に知らせると伝えられています。
…とまあ、専門用語の嵐で「は?」となるかもしれませんが、ともかく神話としてはこんな感じ。
要するに、ギャラルホルンとは角笛であり、北欧神話においてはキーアイテムになっているわけです。
バエルの肩に描かれたエンブレムも、角笛「ギャラルホルン」を描いていると言って良いでしょう。
余談ですが、ギャラルホルンのマークも先述の「ギャラルホルンを吹き鳴らすヘイムダル」がモデルになっていると思われます。
左側の獣(?)が光神「ヘイムダル」、右側上部が角笛「ギャラルホルン」、右側下部の七つの星が「セブンスターズ」を表していると考えられます。
バエルの肩に角笛「ギャラルホルン」が描かれていることから、このマークにおける角笛「ギャラルホルン」=「ガンダム・バエル」と解釈することもできるでしょう。
セブンスターズを表す七つの星が、バエルを示す角笛の下に描かれている。
ギャラルホルンという組織の在り様を、これ以上なく分かりやすく示しているマークですね。
画像が小さくて恐縮なのですが、もう一つ余談。
この電源マークのような意匠はガンダム・フレームの一部に見られますが、何のマークなのか、どういう意図で刻まれているのかは現状不明だったりします。
モビルアーマーにも同じマークが有るのも気になる点。
メタ的なことを言うと、このマークが有る機体はすべて鷲尾直広氏がデザインしていまう。
単なる鷲尾氏のこだわりポイントなのか、それとも隠された設定が有ったりするのだろうか…?
後、やっぱり私ばっかりが書いていますが、この会報はアグニ会会員の皆様に寄稿していただくことも可能となっております。
寄稿したからと言って金が出たりとかは残念ながらありませんが、何か語りたいことがある方は是非この場でブチまけちゃいなYO。
そんな訳で、会報執筆希望の方は管理人までご一報くださいませ――と定期的に記しておくぜ。
(記:管理人N)
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