鉄血のオルフェンズにおける最大級の問題、それがこの「バエル・ソードは何故折れたか問題」でございます。
今回は、公式設定や裏話を垂れ流して来ただけの今までの会報とは少し趣向を変えまして、この問題について手前勝手な考察をしてみようと思います。
つきましては、以下の記述には管理人の妄想・捏造等が含まれますので、公式設定ではない点も多く見られます。その点はご注意ご了承の上、ご覧頂きますようお願い申し上げます。
さて、問題のシーンは第49話「マクギリス・ファリド」から。
ラスタル・エリオン率いる月外縁軌道統制統合艦隊、通称「アリアンロッド」に対し、マクギリス・ファリド「元」准将はファリド家のハーフビーク級宇宙戦艦(一期に登場したボードウィン家の私有戦艦「スレイプニル」とは違い、艦名は設定されていない模様。何故だ)一隻のみで特攻を仕掛けます。
集中砲火を受けつつも突進し、アリアンロッドのハーフビーク級宇宙戦艦と激突の後、大爆発。爆炎の中からは「ガンダム・バエル」が双眼を輝かせ、蔓延する煙を、スラスターウィングから放出される青い翼で引き裂いて登場。
マクギリスは、自らが信ずる純粋な力のみが成立させる真実の世界を見せつけるべく、圧倒的な数のアリアンロッドをたった一機で翻弄せしめます。
やがて、ラスタルの座乗艦たるスキップジャック級大型戦艦に迫るも、その前にはかつての友、ガエリオ・ボードウィンが駆る「ガンダム・キマリスヴィダール」が立ちはだかりました。
「阿頼耶識Type-E」により絶大な戦闘能力を発揮するキマリスは、ドリルランスに内蔵される200mm砲を連射。その弾を剣で弾くも、ここでバエル・ソードはあっさりと折れる。何で?
それからも熾烈な一騎討ちが続き、キマリスの太刀と何度も何度も斬り結ぶ中で、もう一本も太刀もろとも半ばからへし折れてしまいました。Why?
かくして象徴的な二本の剣を失ったバエルは、キマリスのドリルニーを胸部に受け、スキップジャック級のモビルスーツデッキに転がり込んで敗北。
(敗因は恐らくアレハンドロ・コーナー化)
マクギリスは致命傷を負いながらも、スキップジャック級のブリッジに向かって、直接ラスタルを射殺せんとします。しかし、仮面で顔を隠して立ち塞がったガエリオと撃ち合い、友との別れを経て死亡。
彼の革命は終わりを迎えることとなったのです。
さあ、ここで問題です!
「折れない剣」と断言されているバエル・ソードは何故、土壇場で二本とも無様に折れてしまったのでしょうか!?
公式設定では折れないとされているので、劇中の折れてる描写はこの設定と完璧に矛盾しています。折れた理由について、現状では公式からの見解は発表されておりません。
「ライブ感で製作していたが故のガバ」と言って片付けるしかないのが現状(というか多分それが正答)ですが、それで終わらせるのは流石にアレなので、今回は脚本と演出のガバガバぶりには目をつぶり、有りそうな理由について公式設定と照らし合わせながら考察・妄想していきます。
1.経年劣化説
公式設定及び劇中描写から、モビルスーツのフレーム等に使われている「高硬度レアアロイ」には経年劣化が無いと思われます(300年前の機体を使えているので、有るにしても数百年単位)が、バエル・ソードの刀身に使われている「特殊超硬合金」については、経年劣化の有無は不明です。
劇中に登場するバエル・ソードはアグニカ・カイエルが使用していた物なので、少なくとも製造から300年以上が経過しています。
レアアロイと違って特殊超硬合金は経年劣化を起こす為、300年の間に経年劣化し、強度が減少していた――とする説です。
個人的にはこれが一番可能性が有り、無難な説と思います。
2.腐食説
「バエルの祭壇」には水が張られており、バエル・ソードがそれに浸かっていた際に腐食して、強度が落ちていた――という説。
経年劣化説と酷似していますが、まあこれも有り得なくもないかなと。てか、長期保存する金属を水に漬けちゃダメでしょそもそも。アレが水なのか別の液体なのかは明言されてないので、現状では謎の液体なんですけど。
3.整備不良説
地球圏で敗北し、鉄華団と共に火星に敗走したマクギリスとバエル。この間、マトモな整備を受けられたとはちょっと考えにくいです。
ほぼ整備無しで戦っていた可能性すら有るので、結果として折れてしまった――という説。
これもまあ、納得がいく説かなと。
4.そもそも折れない訳ではない説
「すっごく硬い」だけで折れない訳ではない。
攻撃を受け続け酷使した結果、耐えきれなくなって折れた――という説です。
確かに「硬い」=「頑丈」とは言えません。実際、ダイヤモンドもハンマーで叩くと割れます。ダイヤモンドは砕けない。
公式設定として「絶対に壊れない」と明言されているエイハブ・リアクターが存在する世界なので、ちょっと疑問は残るんですが、ある程度納得は出来る説ですね。
ただ、この説を採用する場合、バエルは攻撃を必ず避けるか、刀身にダメージが行かないよう上手く受け流すかして戦っていたことになります。
モビルアーマー相手にそんな神技を披露し続けてたとなると、アグニカの化け物ぶりが更に増すことになるんで、私としては良い説だと思いますね!
鉄血世界において、アグニカはどんだけ強さを盛っても怒られない。何故なら、考え得る限りあの世界では最強の存在であるからして。
私が思うに、これくらいの説が考えられます。
皆様がどう捉え、考察していらっしゃるか、是非とも聞いてみたい次第です。
「私は経年劣化及び整備不良説派――あなたは?」
(記:管理人N)
コメントをお書きください
daipin (水曜日, 08 7月 2020 22:43)
私は4ですね。
バエルソードが折れなかったのは、アグニカの超絶的な技量でうまく衝撃を受け流していたからではないですかね?
Andromalius (金曜日, 04 10月 2024 23:28)
ガエリオ・ボードウィンの気迫が勝ったのだと思います。